家に帰りたい。
第14話
カナダの国旗が、俺たちの頭上ではためいていた……。
冷たい風が、空気の中を吹き抜けていく。
そのすぐ隣には……。
ノクスラ・アカデミーの黄金のエンブレムが描かれた、黒い旗。
俺はケイを見る。
ケイも俺を見返した。
俺はバッグを持ち直した。
「さて……」
「行くか」
俺とケイは門をくぐった……。
てっきり、その先には街へと続く道路があるものだと思っていた。
だが、代わりに……。
俺たちの目の前にあったものは、信じられない光景だった。
「…………」
「…………」
俺は前方を見つめた。
「なんだよ、これ!?」
「空港みたいじゃないか!!」
ケイは周囲を見回した。
「いや、デイビッド……」
「これ、文字通り空港だぞ」
ある意味、ケイの言う通りだった。
NEBの職員。
俺たちと同じくらいの年齢の生徒たち……。
全員、黒い制服に身を包んでいる。
胸には、ノクスラの黄金のエンブレムが堂々と掲げられていた。
そして、制服の背中には……。
NEB
職員の一人が、生徒たちに声を張り上げた。
「バッグ、ベルト、靴を荷物検査機に入れてください!」
「その後、ゲートを通って、職員のチェックを受けてください!」
ケイが俺を見る。
「じゃあな、デイビッド」
「向こう側で会おうぜ」
……マジかよ。
はぁ……。
あいつ……。
これじゃ、みんなに見られるじゃないか。
俺が並んでいた列から……。
ゲートの先頭で、二人のNEB職員が誰かを止めようとしているのが見えた。
職員一号が男のバッグを掴んだ。
「おい!」
「何を隠そうとしてる!?」
男はすぐに両手を上げた。
「ああ、ほら……」
「ただの薬ですよ」
職員二号が目を細めた。
「そうか……」
「俺にはそうは見えないけどな、強がりさん」
うん……。
どう考えても怪しい。
職員一号は胸元に付けていた無線機に手を伸ばした。
「こちらジェイク巡査」
「東側チェックポイント入口で応援を要請する」
すると突然……。
男はジェイク巡査の手から自分のバッグを奪い返し……。
そのまま走り出した。
「待て!」
ジェイク巡査が手を伸ばす。
「くっ!!」
そして、すぐにもう一度無線機を掴んだ。
「逃走者発生!」
無線から返事が返ってきた。
「了解!」
その直後――。
NEBの車が3台、入口の前を猛スピードで通り過ぎた。
ウーウー! ウーウー! ウーウー!
「止まれ!!」
男は走り続け……。
路地へと姿を消した。
3台のNEB車両は、すぐさまその後を追った。
俺はその場に立ち尽くしていた……。
顔面蒼白で。
俺の魂は、もうとっくに体から抜け出していた。
マジかよ……。
カーチェイス?
……家に帰りたい。
どうも、デイビッド・カーターだ。
最近、作者から宣伝担当に任命された。 ちなみに俺自身の物語の宣伝だぞ!!!
マジで…… めんどくさい。
さっさと家に帰って。 アニメでも見て。 たまにはゆっくりしたいだけなのに。
だから、頼むから俺の仕事を楽にしてくれ。
この物語を楽しんでくれてる人も…… そうじゃない人も…… 俺には関係ないけどな。
(文句は作者に言ってくれ)
でも、もし本当に楽しんでくれたり…… 俺に同情してくれたり…… 共感してくれたなら……
ブックマーク。 評価。 または感想を残していってくれ。
じゃあ、また次回。




