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決めた

「……決めた」


父さんの目が輝いた。


「おお、素晴らしい!」


「それで、どっちにする?」


「通学生か……」


「それとも寮生活か?」


ったく……。


寮生活を選んでほしいっていうのを、隠す気すらないじゃないか。


でも、悪いな。


「俺が選ぶのは……」


父さんの心臓が高鳴り始めた。


ドクン! ドクン! ドクン!


父さんの目に星が浮かんだ。


「どっちも嫌だ」


父さんはその場に崩れ落ちた。


「…………」


数秒後。


父さんは立ち上がった。


「でも、それは選択肢に入ってなかっただろ!!」


俺は父さんを見つめた。


「別に、入ってなくてもいいだろ」


「正解が……」


「たまたま、その選択肢の中になかっただけだ」


父さんは身を乗り出した。


「でも、なんでだ!?」


「この学校がお前にとってどれだけ素晴らしい場所なのか、もう説明しただろ!!」


俺は身を引いた。


「そうだって!?」


「だったら悪いけど……」


「俺が聞いたのは……」


「死の罠!」


「デスゲーム!」


「Sランク任務!」


「しかも『S』が意味するのは**『死(Shi)』**だ!!」


「俺と同年代の子供が、銃やドラッグを持ってるってどういうことだよ!?」


「親はいないのか!?」


「そもそも、どうやってそんなものが学校に入ったんだよ!?」


「警備は厳重なんじゃなかったのか!?」


「それなのに、密輸作戦を止めたのが他の生徒!?」


「本物の警察は何してたんだよ!?」


「そういうのを止めるのが警察の仕事じゃないのか!?」


はぁ……。


俺はようやく落ち着いた。


両親はただ俺を見つめていた……。


完全に驚いた顔で。


……まあ、無理もない。


こんなに一気にいろいろ言ったのは、たぶん初めてだ。


……俺自身も驚いてる。


俺は二人を見た。


「なあ……」


「二人が俺のことを一番に考えてくれてるのは分かってる」


「でも、俺がこの学校について聞いたこと全部と……」


「二人の話を聞いても……」


「やっぱり、俺には理解できない」


俺は俯いた。


「それに……」


「これは日常系の物語なんだぞ……」


「アクション・スリラーじゃないんだから」


俺は立ち上がった。


「それだけなら……」


「俺、寝るわ」


「もう社会的バッテリーを使い果たした」


俺は振り返り……。


一歩踏み出した。


その瞬間――。


母さんの声が部屋中に響き渡った。


「あなたに選択肢なんてないでしょう!!」


俺は固まった。


「あるの……?」


「あるの……?」


「あるの!?」


母さんの声が、何度も何度も響いた。


突然……。


俺は暗闇の中に立っていた。


鎖が俺の体に巻きついている。


……なんだこれ?


母さんの声が、暗闇の中に響く。


「あなたに選択肢はないのよ」


俺は虚空に向かって叫んだ。


「で、でも俺には選択肢がある!!」


「俺の未来の話なんだぞ!!」


すると……。


母さんの声が暗闇に響いた。


「へえ……そう?」


気がつけば……。


俺は二つの巨大な目の間で、鎖に縛られていた。


俺は上を見上げた。


「ゴクリ……」


母さんの声が、俺の周囲に響き渡る。


「もう一度言ってみなさい」


俺は息を呑んだ。


「……言ってみなさいよ」


「言ってみなさい」


「言ってみなさい」


「言ってみなさい」


鎖が俺の体を宙へと持ち上げた。


俺は大量の汗をかき始め……。


足から汗が滴り落ちるほどだった。


「お、俺は……」


「お、俺には……」


鎖が突然、締め付けられた。


ガチャァン!!


そして、俺の体をその目のほうへと引き寄せていく。


「俺には……」


「そ……」


その目が突然、真紅に染まった。


「お、俺には選択肢が……ないです」


俺は即座に現実へと引き戻された。


椅子に崩れ落ち……。


荒い息を吐く。


一方……。


母さんは椅子から立ち上がってすらいなかった。


腕を組んだままだ。


「あなた……」


「聞いたでしょう?」


「通学の手続きをしましょう」


「少なくとも、それでこの子の不安も少しは和らぐでしょう」


「それと、友達のご両親にも連絡して……」


「チャーリーとケイも同じ学校に入学できないか聞いてみましょう」


父さんは頷いた。


「おお!」


「それはいい考えだ!」


「これなら一人にはならないな」


二人がそのまま話し合いを続ける中……。


俺はただ、そこに座っていた。


汗をかきながら……。


疲れ果てながら……。


自分の未来について、俺抜きで決めていく二人を見つめていた。


はぁ……。


なんて面倒なんだ。


――現在。


まだバスの中。


俺は窓の外を見つめていた。


「まあ、そんなわけで……」


「俺はこうして、この学校に引きずり込まれたわけだ」


「そして、お前らまで巻き込まれた」


ケイは笑った。


「気にすんなよ」


「大丈夫だって」


「それに……」


「俺もちょうど、次にどの学校を受けるのか、お前に聞こうと思ってたんだ」


「最初から、お前と同じ学校に行くつもりだったし」


「たぶんチャーリーも同じだろ」


「だから、全部オッケーだ」


俺はケイを見て、笑った。


「ありがとな」


俺は腕を組んだ。


「でも、お前が死んでも……」


「葬式には行かないからな」


ケイが眉を上げた。


「ん?」


「俺がそんな簡単に死ぬと思ってんのか?」


そのとき――。


【バス車内アナウンス】


「次の停車駅は……」


「ノクスラ・シティ東トランジット」


俺は窓の外を見た。


「まあ……」


「俺たちの降りる場所だな」


俺はバッグを掴んだ。


数分後……。


バスはノクスラ・アカデミー東門前へと到着した。


そこはETSの主要な交通拠点の一つでもあった。


俺とケイは、二人ともバスを降りた。


そして、顔を上げる……。


目の前には、巨大な門がそびえ立っていた。


その門には、大きな文字でこう書かれている。


|NOXRA ACADEMY EAST《ノクスラ・アカデミー・イースト》


俺はケイを見る。


ケイも俺を見返した。


俺たちは、しばらく無言でそこに立っていた。


俺はバッグを持ち直した。


「さて……」


「行くか」

どうも、デイビッド・カーターだ。

最近、作者から宣伝担当に任命された。 ちなみに俺自身の物語の宣伝だぞ!!!

マジで…… めんどくさい。

さっさと家に帰って。 アニメでも見て。 たまにはゆっくりしたいだけなのに。

だから、頼むから俺の仕事を楽にしてくれ。

この物語を楽しんでくれてる人も…… そうじゃない人も…… 俺には関係ないけどな。

(文句は作者に言ってくれ)

でも、もし本当に楽しんでくれたり…… 俺に同情してくれたり…… 共感してくれたなら……

ブックマーク。 評価。 または感想を残していってくれ。

じゃあ、また次回。

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