『エピローグ』
ここより『エピローグ』となります。
物語はリントが消えた二年後の世界…
【2 years later ーー】
春。
新緑の隙間から
射し込む木漏れ日ーー
桜のつぼみも膨らみはじめた…
ある休日の朝。
トントン…トン…
コトハが朝食の準備をしている。
紅茶から立ち上る
湯気と…
焼きたてのパンの香り。
いつもの休日の…
いつもの朝の風景。
ベランダでーー
ぼんやりと空を眺めている。
少しだけ大人になったキリカの姿があった。
「平和だなぁ…」
世界滅亡の危機から二年が経とうとしていた…
世界はすっかり
元通りの活気を取り戻し。
あの日の事が…
まるで嘘か夢だったかのように平穏だった。
「あいつが死んだ意味って…」
タメ息ーー
「本当にあったのかな…」
その時。
ふいにコトハが顔を覗かせる。
「キリちゃん朝ごはんできたよ」
キリカ
「あっ、うんすぐ行く」
ルディ
「キリカ…早く」
「お腹すいた…」
キリカ
「はいはい」
テーブルに座り
三人でいつもと変わらぬ食事。
けど…
やっぱり何かが足りない…
その時ーー
コトハがふと違和感に気づく。
「キリちゃん今日海でも行こっか」
「お弁当作るからさ
三人であの場所行って
四人で食べようよ」
キリカがハッとする…
「コトちゃん…」
ルディ
「お弁当…やった…♪」
ーープチッ!
キリカ
「ルディあんたさぁ…」
「人が物思いに
ふけってる時にデリカシーもなく……」
「それに前から
言おう言おうと思ってたけど」
「あんたいつまで家にいるわけ?」
ルディ
「結婚する?…」
キリカ
「するかぁー!!」
コトハがクスクス笑う。
「あーあ、本家のバカがいなくなったと思ったら」
「新たなバカが誕生とはね」
コトハが優しく言う。
「でも落ち込んでばかり
よりはいいよね!」
「やっとキリちゃんらしくなってきたね」
ルディ
「……その通り」
キリカ
「あー全部見透かされてるみたいでムカつく!!」
「よし!海だ!海行くぞ!!」
コトハ
「うん、すぐ支度するね」
ルディ
「♪♪♪…」
ーー数時間後ーー海
キリカ
「うーん、いい天気で最高!」
コトハ
「ピクニック日和だね」
ルディ
「腹減った…」
!!……
キリカ、コトハ
「…」
キリカ
「ルディあんたねぇ…」
「リントみたいなこと言ってんじゃないわよ!」
「一瞬ドキッ!っとしたでしょーが!!」
ゴンッ!
ルディ
「ーー痛い」
コトハ
「……リント」
キリカ
「あーもう!コトちゃん」
「ルディあんたのせいだからね!」
ルディ
「…」
しばしの沈黙…
キリカ
「あー!こうなったら
リントのバカの文句
みんなで全部吐き出しちゃおう!!」
コトハ
「…うん」
ルディ
「…任せろ!」
晴れた爽やかな空ーー
優しくうち寄せる波ーー
大絶叫する三人!!!
キリカ
「リントの大嘘つき!
偉そうなこと言っといて死んでんじゃないわよ
この大バカ野郎ーっ!」
コトハ
「絶対帰って来るって
言ったくせに...
信じてたのに……リントのバカーーっ!」
ルディ
「……リントのアホー!!」
コトハ
「ルディ…それただの悪口」
その時!
ふいに大きな音がーー
グウゥゥゥ~~~ッ!!
【…】
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