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第83話 「七柱の目覚め」

激しい激闘の爪痕ーー



研究室は静まり返っていたーー



床に膝をつく社長。


拳を握ったままーー

   立ちつくすリント。



キリカ

「……終わったの?」



コトハ

「守護者反応……」


目を閉じる。

「全て消失」



ルディ

「…つまり」


短く言う。

「…勝った」



その瞬間――


ゴォォォォォン……



低い振動がーー

   研究室を揺らした。



キリカ

「今度は何!?」



コトハがキングピラーを見る。

「ピラーが…」


「……共鳴してる!?」



リント

「共鳴?」



コトハ

「他の塔…」


「六つのピラーが反応してる!」



その時だった!!


遠くーー

 世界の至る所で――

    巨大な塔が震える。


黒い霧が立ち昇(のぼ)りーー



そしてーー


空を裂くような光が

一直線に空を駆(か)けるーー



一つ…


また一つ…


そしてまた一つ……


六つの光が

   空を駆けるーー



ルディ

「…来る」



キングピラー上空の空がーー

          割れた!!



ドゴォォォォォォン!!



キングピラーに

眩(まばゆ)いほどの六つの光が降りそそぐ…



一本!

二本!!

三本!!!

………


六本の巨大な柱がーー

キングピラーの周囲に突き刺さる。



キリカ

「……嘘でしょ何これ」



コトハ

「信じられない…」


「六柱…全部……」



そびえ立つーー


  七つの柱ーー


   その中心にーー



    【キングピラー】




ゴォォォォォ……



黒い霧がーー渦を巻く!!



リント

「何だよ…これ?」



ルディ

「…始まる」



コトハ

「封印が…」


息を呑(の)む。

「完全に解けた……」



キングピラーが激しく震えーー

七つの柱がーー

同時に光る!!!



ゴォォォォォォォ!!



世界中の空がーー

    黒く染まり始める。



キリカ

「空が…」



コトハ

「世界規模のエネルギー…」



するとーー


七つの柱が…

キングピラーへとゆっくり…

      融合していく!!



黒い霧の中その光が歪(ゆが)む。



そして――


黒い霧がーー

   ゆっくり晴れていく。



その中から現れたのは…

       一本の柱!?



だがーー


それはもうーー

  キングピラーではない。


七つの紋様ーー

  七つの力ーー



世界の悪意を宿した

      究極の柱。



   【セブンスピラー】



ルディ

「……」


静かに言う。

「セブンスピラー…」



キリカ

「……」



コトハ

「これが……」



リントが見上げる。

「はー…でけぇな…」



天を突くほどのーー

巨大な柱。


圧倒的存在感。



その瞬間――


セブンスピラーがーー

脈打つ。



ドクン…

ドクン……

ドクン………



コトハ

「……反応?」



キリカ

「何に!?」



突然!!

セブンスピラーの中心がーー

白く光る。



その光はーー

  まっすぐーー

    リントへ向く!!



リント

「……俺?」



善意ーー

悪意ーー

二つの感情を宿した

その存在に…


セブンスピラーが

    応える!!!



次の瞬間――


一条の光が放たれる!!



ドシュゥゥゥゥ……ッ!!



リントに向かってーー

       一直線!!



キリカ

「リント!!」



コトハ

「避けきれない!!」


「クロノ…ダメ!!…間に合わない…」



ルディ

「…終わりか」



その瞬間ーー



ドンッ!!



リントの前にーー

一人の男が立つ。



リント

「……社長?」



社長が優しく笑うーー

「おいおい」


息を吐く…

「リント君」


掠(かす)れた声…

「まさか…」


「私を殺したとか」


「勘違いしていたんじゃないだろうね?」



リント

「……」



社長

「ハァ…ハァ…」


「君程度の脆弱(ぜいじゃく)な拳で」


「死ぬほど」


「私はヤワじゃないんでね…」



光を見つめるーー

呼吸が荒い。

「自惚(うぬぼ)れている暇があるなら…」


リントを見る。

「前を向け!!」



そしてーー


静かに言う…

「ジンの言葉を思い出すといい…」


「幼い頃から…幾度と聞いてきただろう…ハァ…」


「どんな世界でも…」


「どんな時でも…」


「いつでも」


「笑っていられる男で…」



息が切れるーー


それでもーー


最後の言葉を残す……



「……いろ…よ」ーー



光がそっと…

   二人を包み込んだーーー

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。


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