第79話 「シンクロナイズ」
研究室の天井が崩れるほどのーー
闘いの痕跡
瓦礫の中ーー
リントが膝をつく。
口から血が滴る。
「……くそ」
数メートル先ーー
社長が立っている。
微動だにしない。
キリカ
「何で…?」
コトハ
「……」
目を閉じている…
額に汗。
キリカ
「コトちゃん?」
コトハ
「未来が…」
ゆっくり目を開くーー
「歪んでる」
ルディ
「空間も…」
キリカ
「えっ?」
ルディ
「変だ…」
その時――
研究室の奥ーー
巨大な柱。
キングピラーが…
低く唸る。
ゴォォォ……ッ
社長が静かに言う…
「シンクロ率…」
「…10%」
次の瞬間!
空気が重くなるーー
ドンッ!!
床が砕ける。
キリカ
「何よこれ…!」
コトハ
「社長が…ピラーと…」
「繋がってる!」
社長
「当然だ」
ゆっくり歩く。
「我はーー」
「この塔の守護者!」
リントが立ち上がる。
「なるほどな…」
血を拭う。
「それが…」
「キングピラーの能力ってわけか」
社長
「理解が早いな」
一歩踏み出す。
その瞬間ーー
消える!!
キリカ 「えっ!?」
ドゴォン!!
リントの腹に膝。
衝撃ーー
壁が崩れるーー
キリカ
「速すぎる!」
コトハが 歯を食いしばる…
「未来視が…」
「……追えない」
ルディ
「…強い」
社長が言うーー
「キングピラー」
「戦闘補助機構」
「思考」
「反応」
「肉体」
「全て強化される!」
リントが瓦礫を押しのけ笑いながら立ち上がる!
「へぇ…」
「面白ぇ」
社長
「無駄だ」
「お前の攻撃は…」
「全て読める」
リント
「そうかよ」
ニヤッと笑う。
「じゃあ試してみろよ!」
地面を蹴る。
ドン!!
突っ込むーー
社長の拳。
ドゴン!!
リントが吹き飛ぶーー
完全に押されている。
キリカ
「このままだと…!」
コトハ
「……」
目を閉じるーー
深く息を吸う。
社長の拳ーー
リントの顔面へ。
直撃の…未来……
その瞬間!!
コトハが呟くーー
「クロノ・リライト」
世界がーー
瞬間ーー
歪む。
未来が書き換わる…
社長の拳が
僅かにズレる。
リントの拳!!
ガシュッ!!
社長の鼻先をかすめる。
社長の目が細くなる。
「またか……未来改変」
コトハ
「三秒…」
「リントは死なせない!」
社長 「なるほど」
静かに構えるーー
「ならば」
「その三秒ごと…」
「叩き潰す!!」
空気がさらに重くなる。
キングピラーがーー
強く唸る。
ゴオォォォォォン………
ルディが前に出る!
キリカ
「ルディ?」
ルディ
「…少し」
手を上げるーー
空間が割れるーー
ビキッ…
黒い裂け目ーー
「試す」
小さく呟く…
「ヴォイド・ブレイク」
黒い刃がーー
空間を裂きーー
社長へと飛ぶ。
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