第77話 「王の守護者」
キングピラー【最上階】直前
Dr.Darknessの研究室ーー
出口付近ーー
静寂ーー重い空気。
巨大な扉の前に立つ男!
スーツ姿ーー
顔の左半分には……黒い紋章…
表情は無いーー
目だけが冷たく光っている。
コトハが小さく息を呑む。
「……そんな」
キリカの声が震える。
「ちょっと待ってよ……」
「嘘でしょ……」
ルディが眉をひそめる。
「……知り合いか?」
リントの視線が動かない。
目の前の男を見つめたままーー
「……社長」
男が前に出る…
コツ……
コツ……
機械のような声。
「守護者プロトコル起動」
「キングピラー防衛を開始する」
キリカが叫ぶ。
「社長!!」
「こんなとこで何してんのよ!!」
男の目が微かに動くーー
しかし…
表情は変わらない。
「対象を確認するーー」
「侵入者四名」
「直ちに排除する!」
空気が一瞬で張り詰める。
ルディが構える。
「……敵ってことか」
コトハが端末を見る。
「待って……!」
「マリス反応が異常……!」
「社長の身体……キングピラーと完全に同期してる!」
キリカが舌打ちする。
「最悪……」
「この塔の守護者ってこと?」
その時ーー
Dr.Darknessが床で笑う。
「フヒャ……ハハ」
血だらけの顔で笑っているーー
「そうだ……」
「彼こそが…」
指を震わせながら伸ばす。
「真の守護者!」
「キングピラーの番人だ!!」
リント
「確かに…社長の声じゃねぇ…」
「操られてんのか…」
研究室の空気が震えるーー
社長が静かに言う。
「守るべきは…【王】」
「排除すべきは……」
目が光る!!
「貴様らだ!!」
その瞬間ーー!!
社長の姿が消えるーー
ドゴォッ!!
リントの身体が吹き飛ぶ!!
瓦礫を突き破り壁に叩きつけられる。
キリカが叫ぶ。
「リント!!」
ルディが驚く。
「速い……!」
社長がゆっくり拳を下ろすーー
「そんなものか…」
「身の程知らずめ」
血を拭いながら…
リントが立ち上がる……
「……相変わらず」
ニヤッと笑う。
「無茶苦茶だな社長!」
社長の目が微かに揺れるーー
ほんの一瞬!
しかし…すぐ消える。
「なぜ我が力を知って尚、向かってくる…」
リントが拳を握る。
「悪ぃな」
「俺も引く気ねぇんだわ」
研究室の空気が更に激しく震えるーー
キリカが叫ぶ。
「リント!!」
コトハ
「待って……!」
「社長……様子がおかしい!」
ルディ
「……来るぞ」
社長の足が止まりーー
静かに構える。
リントも拳を上げる。
二人の距離ーー
わずか数メートル。
そして……次の瞬間!!
ドンッ!!
二人が同時に地面を蹴る!!
拳と拳がーー
激しく激突するーー!!
最終章 ~ 開幕 ~
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