第76話 「狂気の暴走」
研究室ーー
静寂ーー
壊れた機械ーー
倒れたマリスの残骸。
そして――少女。
簡易ベッドに寝かされているーー
コトハが端末を見ながら…
「……もう大丈夫」
「マリス反応ーー消えてるね」
キリカ
「マジで?」
コトハ
「うん」
リントが横に座っている。
少女がゆっくり目を開けるーー
「……おにいちゃん」
リント
「よぅ!」
軽く手を挙げる。
少女
「助けてくれたの?…」
リント
「ん~…まぁな」
キリカが腕を組む。
「ギリギリだったけどね…」
少女が笑う。
小さく。
「ありがとう」
リントが少女の頭に…
そっと手を置く。
「気にすんな」
ルディが静かに言う。
「……良かった」
しばしの沈黙…
そして――
キリカが言う。
「しっかし…」
リントを見る。
「アンタさ…」
「毎回拳ドンだけど…」
リント
「ん?」
キリカ
「必殺技とかないわけ?」
リント
「……」
コトハが笑う。
「確かにそうだね」
ルディ
「……ない!」
リント
「そーいや……ねぇな…」
「いや…待て!」
腕を組む…
少し考えるが…
面倒になったのか……
「まぁ…そのうちな?」
キリカ
「はぁ?舐めてんの!?」
コトハ
「適当…」
ルディ
「……今更遅い」
沈黙………
突然キリカが爆笑する!
「ダッセー!!」
リント
「うるせぇ!」
キリカ
「拳ドンだけじゃん!」
リント
「シンプルイズベスト!」
「知らねぇのかバカ」
キリカ
「バカはあんたよ!この脳筋!!」
リント
「誰が脳筋だ!!」
「ったく…」
少女が笑う。
小さくーー
でも確かにーー
笑った。
その時――!!
瓦礫の奥で微かな音…
ガラ……
Dr.Darknessーー
血まみれでーー
立ち上がっている。
狂った目。
「フ…ハ……ハハハ……」
四人が振り向く!!
キリカ
「まだ動けんの…ウザ…」
Dr.Darknessが笑う。
「素晴らしい!!」
「本当に素晴らしい」
壁にもたれ笑い続ける。
そして――
研究室の奥を見るーー
巨大な扉。
「だが…」
指を伸ばす。
「認めん!」
スイッチを押す!!
カチッ。
Dr.Darknessが叫ぶ!!
「ヒャーハハハハ…!!」
狂気の笑いーー
「誰も!!」
「キングピラーへは近づけさせん!!」
キリカ
「キング…何?」
Dr.Darknessが笑う。
「真の守護者だ!!」
「倒されて死ね!!」
「フヒャハハハハ…!!」
研究室が揺れる。
ドォン……
巨大な扉がーー
ゆっくり開く。
重い音ーー
空気が変わるーー
誰も喋らない。
暗闇の奥ーー
一つの影ーー
静かに。
足音…
コツ……
コツ……
ふいに光の中に現れたスーツの男!
顔にはーー
黒い紋章。
表情は無いーー
目だけがーー
こちらを見ている。
コトハが息を呑む。
「……え」
キリカ
「……嘘でしょ」
ルディ
「…誰だ?」
リントの目が止まる!!
その男はーー
ゆっくり言う。
「認証完了」
機械のような声。
「守護者起動」
静寂ーー
Dr.Darknessが狂笑する。
「そうだ!!」
「それが!!」
「最終兵器!!」
男が一歩前に出る。
そしてーー静かに言う。
「我、王の守護者なり…」
リントの声が漏れる…
「社長…!?」
「何で……あんたが?」
男の目が光るーー
キングピラー【最上階】直前
【真の守護者】
その存在がーー
四人の前にーー
静かに立ちはだかる。
第三章 完
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
第三章完結です。
次回より最終章へと突入いたします。
引き続き宜しくお願いします。
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