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第60話 「時間の檻」

キングピラー【上層】ーー


 【D】のフロア 

  

   第一ノ扉【Destroy】



静寂。



長く黒い通路ーー

その中央にーー

ゼノンが立つ。



リントが首を鳴らす。

「じゃあ…」


「始めようぜ」



キリカが剣を構える。

「油断すんなー!」



ルディも一歩前へ出る。

「こいつは…」


「今までの…敵とは違う…」



ゼノンは静かに四人を見た。

「理解しているなら」


「話は早い」



次の瞬間ーー


リントが消えた。



ダンッ!!



床が()ぜるーー

    超加速ーー

      一瞬でゼノンの懐。



拳が振り抜かれる。



ドォン!!



直撃ーー


ゼノンの体が吹き飛ぶーー

壁に叩きつけられた。



コトハが驚く。

「え…」



キリカも目を見開く。

「もう終わり?」



煙が上がる。



リントが肩を回す。

「なんだ」


「大したことねーな」



その時ーー



後ろから声。

「今の未来は…」


「好みじゃない」



四人の体が凍る…



振り向くーー

 そこにいたーー

    ゼノンーー

      無傷で立っている。



リントが眉をひそめる。

「……は?」



ゼノンが言う。

「三秒」


「それが私の干渉範囲だ」



ルディの目が鋭くなる。

「時間干渉…!」



ゼノンはゆっくり歩く。

「お前の攻撃」


「確かに当たった!」


「だが…」


「私はその未来を選ばない」



次の瞬間ーー


ゼノンが消える。


キリカの背後。



バキィ!!



衝撃。



キリカの体が吹き飛ぶ。

「がっ…!」



床を転がるーー

  リントが動くーー

      蹴りーー



しかし…

当たらない。



ゼノンが既に横にいる。


ドン!!


腹への一撃。



リントが数メートル吹き飛ぶ。



ルディが拳を握る。

「チッ…!」



黒い力が溢れるーー


高速連撃。

拳の嵐。



だが…


全部

空を切るーー



ゼノンは動かない。

ただ立っている。


それだけ…



なのにーー

攻撃が当たらない!?



ルディが驚く。

「未来を…」


「見ているのか…」



ゼノンは首を振る。

「違う」


「未来は見ない」


「選ぶ」



その瞬間!


ゼノンの姿が消える。



ドン!!



ルディの顔面に拳。


床に叩きつけられる。



コトハが叫ぶ。

「ルディ!」



ゼノンがゆっくり振り返る。

「これが」


「ヴァルス」


その視線が四人を貫くーー


「時間干渉」


「お前達では」


「触れることすらできない」



リントが立ち上がる。


口の端から血ーー

それでも笑う。

「なるほどな」


「やっと面白くなってきた」



ゼノンの目が細くなる。

「ほう」



リントが拳を握る。

「三秒だろ?」


「なら…」


「三秒先を」


「ぶっ壊すだけだ」



ゼノンが初めてーー

   わずかに笑った。


「出来るものなら」


「やってみろ」



キングピラー【上層】ーー


時間を操るーー

  破壊のヴァルスーー

    

    【ゼノン】



四人の戦いはーー

まだーー

始まったばかりだった。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。


もし宜しければブックマークお願いいたします。



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