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第49話 「王の塔 」

夕暮れーー



街は静まり返っていた。

砕けた塔の残骸。


粉塵がゆっくりと漂うーー



リントたちはゆっくり歩いていた。



キリカが言う。

「守護者全部倒したのよね」



コトハが(うなず)く。

「うん…」


「ピラーの封印は全部解けた」



ルディがふいに何かを感じとるーー

「……来る」



その瞬間だったーー



ゴォォォォォ……



大気が揺れる…


悪意の根元にして眼前に(そび)え立つーー

巨大な黒い塔。



【キングピラー】



今までその周囲を(おお)っていた

黒い霧がーー


ゆっくりと

晴れ始めるーー



リントが目を細める。

「おいおい…」


「デカすぎだろ…」



霧が完全に消える。


その姿が

ついに現れたーー



天を突く

圧倒的な風貌(ふうぼう)


そして…


全ての中心そのものであるかのような風格。



キリカが息を()む。

「……あれが」


「キングピラー」



その瞬間ーー



ドォォォォォン!!



地面が揺れた。


塔の上空。

黒い雷が走るーー



コトハが目を見開く。

「封印が解けた…」



ルディが呟く。

「……王が起きる」



リントは塔を見つめる。

「王ねぇ…」



その時だった!



塔の奥ーー


まるでーー

巨大な門のような影が現れーー


ゆっくりと……開いていく。



ゴゴゴゴゴ……



キリカが眉をひそめる。

「何あれ」



コトハが静かに言う。

「入口…」


「キングピラーの内部」



ルディが言う。

「……その先」



コトハの声が少し震える。

「マリス機関」



リントが笑う。

「なるほどな」


「ラスボスの城ってわけか」



キリカが剣を(かか)げる。

「やっと本丸ね」



ルディがぼやく。

「……超面倒」



コトハは塔を見つめていた。

「未来が…見えない」



その言葉に

リントが振り向く。

「初めてか?」



コトハは静かに(うなず)く。

「うん」


「ここから先はーー」


「誰にもわからない…」



その時。


遥か上空ーー

黒い影がこちらを見下ろしていた。


黒いコート。

鋭い目。



ゼノン。



静かに塔を見つめていた。



ゼノンが(つぶや)く。

「キングピラー」


「すべての感情が集まる場所」


その目が細くなる。


「リント…」


「お前は」


「どこまで人を信じる」



塔の上空。


(おびただ)しい数の黒い雷がーー

再び走る。



リントが歩き出す。

「行くぞ」



キリカが笑う。

「当然」



ルディ。

「……仕方ない」



コトハ。

「うん」



四人は――


キングピラーへ向かって歩き出した。



その扉の先にあるものをーー

誰も知らない。


だが――

止まる理由はなかった。



ドォォォォォン……



塔が唸る。

世界が震える。



ーー"終わり"が待っているその場所へーー



    【第二章 完】

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。


第二章完結となります。

引き続き第三章も変わらず頑張っていきます!


もし宜しければブックマークお願いいたします。





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