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第47話 「依存の守護者」

アディクト・ピラーの前。



守護者が立っていたーー

長いローブ。



怪しげな笑顔。

「ようこそ」


「依存と誘惑の世界へ」



リントが手を振る。

「どうも」



キリカが言う。

「で?」



守護者が眉をひそめる…

「で?」



コトハが優しく聞く。

「あなたが守護者?」



守護者が胸を張る。

「その通り!」


「私はアディクトの守護者」


「人を堕落(だらく)させる存在!!」



ルディがぼそっと言う。

「……自慢すること?」



守護者が咳払(せきばら)いーー

「とにかく!」


「お前たちはここで」


「依存する!!」



腕を広げるーー


甘い声が街に響く。


『頑張らなくていい』


『戦わなくていい』


『ずっとここにいよう』



守護者が笑う。

「どうだ?」


(あらが)えまい」



沈黙…



リントが言う。

「まぁ…」


「お前の言ってることは分かる」



キリカも(うなず)く。

「確かに…」



コトハも少し笑う。

「ちょっと魅力あるよね…」



守護者がドヤ顔。

「だろう!!」



その瞬間!?



ルディが言う。

「でも…」


「…帰る」



守護者。

「え?」



リントが言う。

「だな!」


「依存とか」


「縛られる感じが嫌だ」



キリカが腕を組む。

「私も」


「誰かの言う通りになるの嫌い」



コトハも苦笑する。

「私も…」


「管理されるの苦手」



守護者が混乱ーー

「おかしい」


「人は弱い生き物だ!」



守護者が力を解放する!!


甘い光が街に広がるーー



  【依存の鎖】



光の鎖が四人に巻きつく!



リント

「うおっ!」



キリカ

「力が抜ける…!」



コトハ

「これが依存…!」



ルディ

「……眠い」



守護者が笑う。

「ほら見ろ!」


「人は必ず堕ちる!」



その瞬間ーー



リントが叫ぶ!

「うるせぇ!!」



ドォォォン!!



鎖が弾け飛ぶーー



守護者。

「……え」


「バ、バカな...何で?」


「ええい!これならどうだ!!」



守護者は再び

大きく腕を広げるーー


甘い声がさらに強くなるーー


『リント』


『君は英雄だ』


『皆が君を愛してる』



リントが言う。

「当たり前だろ」


キリカ

「調子乗んなバカ!」



守護者。

「オイー!自分で言うんかい!」


『キリカ』


『君は最強の戦士』



キリカが(うなず)く。

「まぁね当然」


リント

「お前も一緒じゃねーかバカ」


キリカ

「うっさい!」



守護者。

「ねぇ?謙虚さって知ってる!?」


『コトハ』


『君は天才』



コトハが少し照れる。

「ありがとう」



守護者。

「褒められて普通に喜ぶな!」


『ルディ』


『君は特別』



ルディ。

「……知ってる」



守護者。

「………もう無理だこの連中!」



キリカが笑う。

「依存ってさ」


「誰かに頼ることでしょ?」



リントが言う。

「俺ら」


「自分で好き勝手やるタイプだから!」



コトハが少し笑う。

「うん」


「依存向いてない」



ルディが言う。

「……自由がいい」



守護者が頭を抱えるーー

「そんなバカな…」


「人は必ず何かに依存する!」


「それが人の本能だろ!!」



リントが考える…

「まあ…」


「あるかもな」



守護者が目を輝かせる。

「そうだろ!?」



リントが言う。

「でも」


「それは俺にとって…」



仲間を見るーー


キリカ。

コトハ。

ルディ。



「仲間だな!!」



守護者が止まるーー。



コトハが優しく言う。

「依存じゃないよ」


「信頼」



キリカが笑う。


「一緒に戦ってるだけ」



ルディがぼそっと。

「……多分」



守護者が静かになる。

「……それ」


「一番強いヤツじゃないか」



リントが笑う。

「じゃ改めて」


三人を見る。


「壊すか!!!」


守護者が慌てる。

「ちょっと待て!」


「今いい話してただろ!」



キリカが剣を抜く。

「守護者だからね」



ルディが刀を抜く。

「……仕事」



コトハが言う。

「ごめんね」



守護者が叫ぶ。

「この流れで戦うの!?」



リントが笑う。

「悪いな」


「塔は壊す!」



四人が動くーー

数秒後。



ドォォォン!!



依存の塔がーー

粉々に砕けた。



守護者が地面に座り込む。

「早すぎるだろ!」



リントが言う。

「いや」


「普通だった」



キリカが笑う。

「むしろ今までで一番楽」



コトハも笑う。

「平和だったね」



ルディがぼそっと。

「……スイーツ最高」



守護者が空を見る。

「依存の塔…」


「こんな終わり方…」



遠くの空ーー

巨大な影ーー

キングピラー。



リントは遠くを見つめたーー笑いが消える。



「いよいよ…」


「親玉登場か……」



空に浮かぶ影が―― ゆっくりと動いた。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。


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