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第43話 「恐怖の配信者」

街の中心。

巨大スクリーンーー

そこに映る男。



笑顔ーー

整った顔ーー

数百万のフォロワーを持つ人気配信者ーー



【サイモン】



群衆がスクリーンを見上げている。

サイモンが話すーー



「皆さん落ち着いてください」


「恐れる必要はありません」


「正しいことをすればいいだけです」



落ち着いた声。

優しい口調。



「今、街で起きている異変」


「原因が分かりました」



群衆がざわつくーー



キリカが眉をひそめる。

「嫌な予感しかしない…」



リントたちはビルの屋上から様子を見ていた。



サイモンが続ける。

「覚醒者です」



その瞬間ーー



群衆がざわめく。

「覚醒者?」


「やっぱり!」



サイモンが(うなず)く。

「彼らは危険です」


「塔を刺激し」


「怪物を呼び寄せている!」



リントが(あき)れる。

「完全に俺らのことじゃねぇか…」



キリカが舌打ちする。

「やってくれるじゃない」



コトハが小さく言う。

「この人」


「街のヒーロー」



ルディがぼそっと言う。

「……人気者」



サイモンが続ける。

「安心してください!」


「恐怖は」


「私が管理します!!」


「皆さんのために…」



群衆から歓声ーー

「サイモン!」


「頼む!」


「街を守ってくれ!」



キリカが腕を組む。

「完全に信者ね」



リントが笑う。

「まあでも」


「ただの配信者だろ」



コトハが首を振る。

「違う」


未来視が走るーー


コトハの目が見開く。

「この人」


「恐怖の中心…」


沈黙…



キリカが聞く。

「つまり?」



コトハが答える。

「フォビア守護者に」


「……近い存在」



その時。


サイモンが画面越しに言う。

「そして」


「覚醒者は」


「この街にいます!」



リントが眉を上げる。

「おいっ」



サイモンの目がーー

カメラ越しにーー

こちらを見る。



「リント」



キリカが驚く。

「名前!?」



サイモンが微笑む。


「あなたですよ」


街がざわつくーー


「いたぞ!」


「覚醒者だ!」


「捕まえろ!」


群衆が一斉に動き出す。



キリカが(あき)れる。

「最悪な展開…」



リントが頭を()く。

「ハッハッハ…俺ら有名人になったな」



キリカ。

「はぁ~!?」


「バッカじゃないのあんた!!」



その時…


サイモンが言う。

「皆さん」


「恐れないでください」


「恐怖は」


「排除すれば消えます!」



群衆がざわつくーー


「……でも本当に危険なら…なぁ……」


「仕方ないよな……」


「………」


ーー叫ぶ。

「覚醒者を殺せ!」


「街を守れ!」



ルディがぼそっと言う。

「……面倒」



コトハが震える。

「この人」


「自分が守護者だと知らない…」



キリカが言う。

「つまり」


「利用されてる?」



コトハが(うなず)く。

「フォビア・ピラーに」



その時。


遠くの山ーー

黒い霧の中ーー



【フォビア・ピラー】



     が強く光る。


恐怖が

さらに街に広がるーー



リントがため息。

「配信止めないと」


「街終わるな…」



キリカが剣を肩に乗せる。

「じゃあどうする?」



リントが笑う。

「簡単だ」


スクリーンを見る。

「配信者なら」


「配信で止める!」



ルディがぼそっと言う。

「……頭脳戦?」



コトハが小さく笑う。

「うん」



その時ーー


サイモンが配信で言う。

「覚醒者を見つけた人には」


「賞金を出します!」



群衆が一斉に動く。


街全体が

リントたちを探し始めた。



視線が集まるーー


スマホが向けられるーー


逃げ場が消えるーー



恐怖がーー


 完全に拡散したーー-

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。


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