第36話 「欲望の審判」
黄金の巨人が腕を上げたーー
空気が震えるーー
守護者の声が街に響いた!!
「欲望」ーー
「審判」ーー
「徴収」ーー
次の瞬間!?
街の人々が突然動きを止めた。
キリカが眉をひそめる。
「……何これ」
コトハが震える。
「感情が……」
「引きずり出されてる」
その瞬間だったーー
人々の胸から
金色の霧が浮かび上がる!!
金。
名誉。
嫉妬。
支配欲。
欲望が形になって空へ吸い上げられるーー
守護者がそれを掴んだ。
そして握りつぶす。
ドゴォォォォン!!
金色の衝撃波が街を破壊した!!!
ビルが崩れるーー
車が吹き飛ぶーー
キリカが叫ぶ。
「はぁ!?」
リントが歯を食いしばる。
「欲望を……武器にしてるのか!」
守護者が言う。
「人間」ーー
「欲望」ーー
「武器」ーー
その瞬間。
守護者の背中の輪が回転する。
空に巨大な
【黄金の三股矛】
が現れる。
コトハが叫ぶ。
「来る!」
矛が落ちる!!
その時ーー
「助けてくれ!!」
崩れたビルの下から声。
子供を抱えた男が、
必死に手を伸ばしている。
リントの視線が一瞬揺れるーー
ゴォォォォ!!
リントが飛び出す。
ドォン!!
拳で弾くーー
だが衝撃で地面が割れた。
「重っ……!」
キリカが剣を振る。
「リント下がって!」
斬撃が守護者の腕を切る。
しかし!?
ガキィィンッ!
刃が弾かれた。
「硬っ!?」
守護者が拳を振るう。
ドォォン!!
キリカが吹き飛ばされる。
「ぐっ!」
リントが叫ぶ。
「キリ!」
守護者が再び腕を上げる。
今度は更に巨大な光ーー
街中の欲望が吸い上げられていくーー-
コトハの未来視が走る。
そして顔が青くなる…
「……だめ」
「この攻撃…」
「街が消える!!」
リントが歯を食いしばる。
「マジかよ…」
守護者が宣言する。
「欲望」ーー-
「極大審判」ーー-
「収奪」ーーー
その瞬間!!!
空に…巨大な金色の球体が生まれた。
太陽のような光ーー-
コトハが震える。
「……欲望の総量」
「街全部……」
キリカが、
血を拭きながら立ち上がる…
「ふざけんな!」
「そんなもので街消されてたまるか」
守護者の腕が振り下ろされる。
その瞬間――
黒い影が動いた!?…
ズドォォォン!!
金色の球体が真っ二つに割れるーー
リントが驚く。
「……は?」
煙の中から…男が歩いてくるーー
長い銀髪。
静かな目。
ルディだった。
キリカが目を細める。
「……あんた」
ルディは刀を下ろす。
「……うるさい」
「…近かった」
コトハが小さく笑う。
「助けてくれたの…」
ルディは少し視線を逸らす。
「……違う」
「邪魔だっただけ…」
キリカがニヤッとする。
「照れてる?」
ルディは沈黙する…
そして守護者を見る。
「……あれ」
「強いな…」
守護者の赤い目が光る。
「新規覚醒体」
「確認…」
「排除対象追加!!」
リントが笑う。
「どうするルディ」
「ヤベーぞ?帰るか?」
ルディは少し考える…
そして言う。
「……今日は」
「帰る理由が…ない」
キリカが肩を回す。
「じゃあ決まりね!」
コトハが小さく言う。
「四人だね」
リントが拳を固めるーー
視線の先ーー
崩れた街。
泣き叫ぶ人間。
「……面倒くせぇな」
小さく呟く。
「でも——」
「全部まとめてぶっ壊すしかねぇだろ」
「やるか!」
守護者の輪が高速回転するーー
黄金の嵐が発生するーー
欲望が暴れ始めたーー
四人が同時に前に出る。
欲望の塔
マモン・ピラー攻略戦
ここよりーー開始!!
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