第28話 「覚醒の兆し」
「リントォ!!」
キリカの叫びが夜に響いたーー
空から落ちてくる。
守護者の巨大な黒槍。
避けられない。
そう思った瞬間――
リントの手の甲が光った。
紋章--
白い光--
キリカが目を見開く。
「……なにそれ」
リント本人も一瞬だけ驚いた。
「おっ?」
次の瞬間!
ドォォォン!!
槍が地面に突き刺さる。
爆風。
瓦礫。
煙が舞い上がる。
コトハの未来視が止まる。
「……え?」
キリカが煙を睨む。
「リント…」
静寂…
その煙の中から
足音が聞こえた。
ザッ
ザッ…
リントが歩いて出てくる。
肩で息をしている。
服はボロボロ。
だが――
生きている。
キリカ
「はぁ!?」
コトハ
「嘘……」
リントが頭を掻く。
「危なかった」
守護者を見上げ笑う。
「今の…」
「ちょっと死ぬかと思った」
キリカが怒鳴る。
「笑ってる場合かぁ!!」
守護者の目が光る。
赤い光。
低い声が響くーー
「覚醒…因子」
三人が止まる。
守護者がリントを指さす。
「確認」
リント
「え?」
守護者
「覚醒対象」
キリカが小さく呟く。
「覚醒…?」
コトハの目が揺れる。
未来視が走る。
一瞬。
光。
巨大な影。
コトハの息が止まる。
「……リント」
リント
「ん?」
コトハ
「多分だけど…」
少し震える声で守護者を見上げる。
「あなた…」
「狙われてる!」
守護者の翼が広がる。
空気が震える--
黒いエネルギーが渦を巻く---
キリカが剣を握り守護者を睨む。
「だったら、倒すだけでしょ!」
リントが笑う。
「だな」
肩を回しながら守護者を見る。
「そろそろ、こっちの番だ」
次の瞬間ーー
リントが走った。
地面を蹴り守護者へ一直線。
守護者がリント目掛け拳を振るう。
リントは難なく避け横へ回り込む。
キリカが叫ぶ。
「リント!」
リント
「任せろ!」
跳躍ーー
守護者の腕へ飛び乗る。
キリカ
「ちょっ…!?」
コトハ
「無茶!」
リントが笑う。
「高いとこ好きなんだよな昔から!」
守護者の肩へ登りーー
そのまま顔面へ拳を叩き込む。
ドォン!!
守護者の頭が揺れる。
キリカ
「効いた!?」
守護者が唸る。
「……対象」
ゆっくり顔を向ける。
リントを見る。
その目が強く光る。
「危険度」
一瞬の沈黙…
守護者が宣言する。
「上昇」
リント
「お!」
笑う。
「評価上がった?」
次の瞬間!!!
守護者の体から黒い衝撃が放たれた。
ドォォン!!
リントは吹き飛び地面を転がる。
キリカ
「リント!」
コトハ
「大丈夫!?」
リントが立ち上がる。
息が荒い…
だが…目は笑いながら守護者を見る。
「やっぱ…」
「強いな」
拳を握る!
紋章がまた光る。
コトハが気づく。
「……また」
キリカ
「光ってる」
リントは気づいていない。
守護者が低く呟く。
「覚醒進行」
三人が止まるーー
守護者が言う。
「危険!」
そして…
ゆっくり腕を上げる。
大気が揺れーー
空間が歪む。
キリカの顔が青ざめる。
「……嘘でしょ」
コトハの未来視が走る。
そして--
震える声でリントを見る。
「次の攻撃」
「防げない……」
守護者の声。
「最終排除---」
空に現れる
巨大な黒い剣。
それは…
さっきの槍の何倍も巨大だった!
キリカ
「ふざけんな!」
コトハ
「逃げて!」
だが…
リントは逃げなかった。
むしろ空の剣を見て笑った。
「なるほどね」
「そう来るか」
拳を固める。
紋章の光が
さっきより輝きを増す。
リントが呟く…
「だったら」
ゆっくり構える。
「こっちも」
目が光る。
「本気出すか!」
その瞬間――
紋章の光が--
爆発的に輝いた!!!
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