5.5話 王国の闇
そうして陛下との会話に入った。
「まずセラはどうしたい」
とだいぶ、渋めな声でそう行ってきた。
正直俺としては冒険者がいいな。
人に振り回されるのは嫌だし
「私はとりあえず世界を見て回りたいです」
「!!!」
二人がビクッ!!と反応した。
なんだその動きはなぜそのような反応をするんだ。
(セラ知ってるか?)
なんかおかしなこと言ったか俺?
(う。頭が少し痛い)
そうしてまた精神世界へこもった。
どういうこと何だ?
話が進まなそうな気がしたのでまあとりあえず聞いてみる。
「どうしたの」
「は!!それは困るの」
急に我に返って無意識に言葉がでたような感じだった。
おいおいさっき意識飛んでただろ。絶対
「そう。色々と困るの」
すかさずイリスも同じことを言ってきた。何がなんだかもうわかんねえな。
「どういうことか聞いても」
「まずセラが旅立ってしまうと
騎士の力が弱まる
国の防御が弱まる
国からの依頼が増える
書類が増えてる
残業が増えてる
魔族が増えてる
魔族の兵力が強まっている
魔族の進行が早まってる
各国との戦争が激しい
都市内の奴隷商の内乱が激しい
という感じに困るの。」
フルコンプじゃねーか。てか俺と何の関係があるんだよ
思い浮かべたらそういやこの体の持ち主騎士団長やったわ。
もしかしたらあれか仕事か?
「それは困りますね。この国がまた回らなくなる」
あ、これはあれだわ まず陛下が悪い後それに部下が悪い。
そりゃあ誰かに使命=仕事を渡したくなるわな。
「困るのじゃ」
「困るの」
と未だに言ってくる。
「それにセラがやってくれないと私にセラの仕事の一部が来るのすっごく大変なの」
一部だろうがやれや。
「一応事情はわかった」
不機嫌そうに言う。
「ああ世界を見て回りたいじゃったか。提案だが冒険者をやり国から直接セラに依頼を出すのはどうじゃ」
結局仕事をさせたいのか。期待させるな。
「でも陛下。貴族依頼はB−からでしょ」
お!イリス!!!そうだもっと言ってやれ。
「そうだったな〜じゃあB−にしちゃおうか」
えっ!嘘でしょ本当に仕事させる気か!!てかそんな簡単に上げていいの。
「それで解決じゃな。残業は我らで受け持つ戦いは任せた」
いや投げやられても結構困るのだが。まあ俺にはセラフィーがいるからいいか。
「投げやりですか」
「うむ」
何が「うむ」だはっ倒すぞこんのクソジジイ。
「それと冒険に出て行くんだったら金を持ってけ」
と大きな布袋を渡された。金!!!
「これは?」
「一時退職金じゃよ」
一時という言葉に引っかかるが受け取るか。
「では今から数年は自由じゃ行ってこい」
数年はという言葉に引っかかるが行ってくるか。
「それでは陛下私も案内人兼パーティーの仲間として行ってきます」
「う...む?」
何やら場の空気が豹変したぞ。
「いやいやいや嘘じゃよな。」
「マジです!!」
「それでは。 それじゃ!思い出づくりに行くよセラ」
と手を掴まれた。
「衛兵!!!粗奴らをひっ捕らえよさもないと貴様らの残業が増えるぞ!!!」
と後方で大きな声がした。
「団長足抜けは許しませんぞ!!!」
「団長逃がしません!!!」
「団長ーーー!!!」
すごい殺気だ。
そうして城内を駆け回り城下町へ逃げた。
「よし。じゃあ冒険者になって来るねそれと宿をとってくるねばいばい〜〜〜」
と陛下や兵士から逃げのびた矢先にこれか。まあいい俺は街でも見にいこうかな。
西洋の街に憧れてたんだよな。
そうして街をぶらつく。
そういや最初の方から着てる服はあるがどれもそこまで戦闘向きではないんだよな。
(なあセラこの辺に武器屋防具屋はないか)
(あるけど早速お金をつかうの)
(ああ命は大事だから守れるようにな)
(突き当りを左に真っ直ぐいったところよ)
(サンキューな)
そうして武器屋に入った。
「いらっしゃいませ!」
と奥から若い女性の鍛冶師みたいな人が出てきた。
「武器ですか防具ですか」
「防具を見せてもらえませんか」
「わかりました奥の方へどうぞ」
そうして大量の防具や軽い武器が置いてあるところへ来た。
持ち防具はアイアンプレートCだけか。
じゃあそうだな
「足装備と腕防具をいただけますか」
「はいじゃあこちらのアイアンアーム(D)とアイアングリーヴ(D)ですね」
「それと少々武器の方も」
投てき武器と打撃武器が欲しいな
近場のこれでいいか
鑑定 チタンナックル(D)とステンレスナイフ(D)ね。強度も申し分ない。
ナイフは3本を買うか。
後は持ち運び用のレザーナイフホルダー(D)でいいか。
「こちらもお願いします」
「合計金貨15枚と銀貨30枚です」
結構値が張るな。
(そうね。この国は山脈や洞窟から結構離れてるし何しろ輸送量がね。ま。そのせいで鉄資源が不足しているから結構高いのよ)
(そうなのか。どうにかならないのか)
(でもカエデ生産スキルあるじゃない。)
そうだ。武器、防具それにスキルも作れるんだった。
(それによ。買わずとも今のカエデの生産スキルはランクDで今買った武器防具もランクDつまり下手でも素材さえあればD−ぐらいの装備は自力で作っれるのよ)
なんだって。まあ最初だしな初期防具ぐらい買いたいしな。
「はい。お願いします」
「ちょうどですねありがとうございました。またのお越しを」
そうして店をでた。
今思うと一人で買い物に行ったのは中3の入学式以来だな・・・何思ってんだ俺。
ただたんに虚しくなってくる。
その後街を適当にぶらつき帰路につこうと思ったが遠くから金属音がした。
一応様子を見に行くか。
いや見に行かないと行けない気がした。
そうして音が聞こえたのは薄暗い路地だった。
様子を見に行くと一人の少女と貴族っぽい服装の人と数人の衛兵がいた。
何をしているんだろう。と遠目から様子を伺う。
「やめてくれ殺さないでくれ」
と必死に懇願している貴族っぽい男。それと
「私たちは知ってるんだからねウラギール男爵。あんたが魔王軍とつながりがあることも」
と冷淡に話す少女。
いじめみたいだな...こういうのを見ると虫唾が走る。
でも魔王軍とつるんでいる男爵のほうが悪いよな。
一応国のためにもなるし第三者でいこう。傍観者だな。
「何かのハッタリだ!!!衛兵やれ」
「全員ここで殺る!!!」
そうして少女対男爵の戦いが始まった。
が一瞬で勝敗がついた。
勝ったのは少女の方だった。
俺が見ていた感じだと少女は一瞬にして消え敵の首が飛んだようにしか見えなかった。
「このバケ、、、も、」
と言った矢先にまた首が飛んだ。
「私たちからしたらあなた達のほうが化物だよ」
「あ‥もう聴こえないんだったね〜ごめんね」
で彼女は武器をしまった。
「で。そろそろ出てきたら傍観者さん」
影から見ていたのにバレた!!仕方がない。
そうして手を上げ姿を現す。
「すいません。声がしたので何事かと見に来てしまいました。」
「ふーん。そうなんだ。まあとりあえず。」
これおそらくだけど消されるやつじゃないか。
やばい相手が近づいてきたどうする。
と思っていると
「ん?白髪。紫っぽい瞳。冒険者らしき人物...そう貴方が」
む。セラフィーについて何か知ってるらしいな。
でも話し方的に面識は無さそうだな。
「貴方ついてるね。いいよ〜逃がしてあげる」
といいながら顔がヘラヘラしてる。本当に逃げてもいいのか?
「逃げてもいいの?」
「全然いいよ〜むしろ逃さないと私がボスにやられちゃうね」
こいつよりも強いやつがいるのか。
「そうなの?後その死体どうするの?」
国内で死体が見つかったとなると俺やイリスが困る。
仕事が増えるからな。
「後で誰か回収に来るでしょ」
やはりボスと他にも仲間がいるのか
そうして背後に歩き始めた。
がいい忘れてた。
「最後に聞かせて。あなたの名前は?」
少しでも情報を得なくてわ。
「私は片翼の円環 第5席 リン・ビュレットよ。 私たちは魔族の殲滅と裏切り者の排除が目的。もちろん他言無用よ」
他の人に言ったら隠密部隊とかに殺されるパターンか。
「わかった。それじゃあね」
と言ってその場を後にした。
後ろを振り返るとすでに少女の姿が消えていて死体しか残っていない。
そういえば死体を見て何も思わない。
まあ俺が前世でなった存在だしコボルト虐殺の件があってか気分が悪くならないな。
俺はやはり人間をやめているのではないのか?
いや心が腐り濁って来ているのではないか。
まあそれはそれか。
そうしてイリスと分かれたところへ向かった。




