異世界11日目 連戦、そして…?
切りどころがわからない11日目です。…最近日記形式にすれば良かったな、と後悔しています。
今度は小手調べなどせずに最初っから全力で襲い掛かる。
最初に狙うのはその馬鹿でかい角だ。スキルを発動して右拳に力を溜める。思い切り振り抜き、角を圧し折らんとばかりにぶち当てる。甲高い音がして、薄っすらと角にヒビが入り、痛みと怒りによって爆弾の様な叫びをあげる。その爆音に少し顔をしかめる。続けて攻撃しようとしたが何かのスキルを使ったのか、地面へ叩き落とされ、何かに押しつぶされる。恐らくは、俺の《圧壊重撃》と同じ様な効果のスキルだろう。その動け無い状態のまま上にのしかかる形で降りてきた巨竜に潰され死んだ。
今度は死んだ場所ではなく巨竜から少し離れた場所で、生き返る。…どうしようか、あのスキルを突破できる方法が見つからない。現在進行形で巨竜周辺が沈んでいっているのを見て考える。幸いにも巨竜は俺を殺したと思っているのかその場から離れずに佇んでいる為、考える時間はある。
そういえば、と先程進化後の確認で使ったスキルを思い出す。
これ以上の案はでそうにもない為、発動して重力を無視できるか近づいて試してみる。
…大丈夫そうだな。
ユラユラと燃え盛る体で、重力場の中に入ってみるが特に変わらず動く。
そう、俺が発動させたのは《肉体性質変化》だ。その効果を使い体を炎へと変えている。
視界の端で動くものがあり、ゆっくりと興味無さそうにこちらに振り向く巨竜。
そんな絶好の機会を逃す筈もなく、炎の状態でギラリと光る金眼に飛び込む。
今まで経験した事のない痛みに、ジダバダと暴れる巨竜、そんな事は御構い無しにどんどん眼を焼き切りながら進む。ある程度中を行くとズニュ、と柔らかい物に出くわした。
多分これは脳だな。これに触った途端に巨竜の暴れ方が尋常じゃなくなった。
…まあ、気にせず進むんだがな。
ズンズン、脳を掻き分けながら進んでいくと急に静かになる。どうやら死んだらしい。…というか、ここまで脳を荒らされても今まで生きていたのか、竜ってすげえな。
そんな事を考えながら、外に出ようとして気づく。…アナウンスが流れない。それに気づいた瞬間、今まで焼いて歩いてきた道がボコボコと再生していく。咄嗟に飲み込まれない様、外へ飛び出した。地面に降り立ち、振り返るとそこには倒れている竜が徐々に小さく圧縮されていっている。それも急速に小さくなり、30mはあった巨体が今では、人と同じくらいの大きさになっている。しかし、そこまで圧縮しても未だ変化は止まらず、バキゴキと音がなりながら変化していく。
…そんな風に変化していく様を待ってやる道理もなく攻撃を仕掛けるが、見えない壁の様な物に阻まれて、攻撃どころか近づく事すらできない。
何もできないまま時が過ぎ去り、変化が終わったのか次第に音がしなくなる。
変化が終わったそれを見てみると、…卵だな。
外見は紅色の卵だが、大きさは人一人は入れそうなサイズだ。その卵がビキッバキッと音を立てながら割れていく。
いよいよか…と構えながら様子を伺っていると、中から出てきたのは…赤髪の竜の翼が生えた女性だった。姿は、赤い髪にちょこんとある小さな二つの角。顔は幼さが残るが、気の強さが見える少し吊り上がった透き通る瞳、高すぎない整った鼻、少し朱に染まった頬、色素の薄いピンク色の薄い唇で可愛さと美麗がかけ合わさった様な顔立ち。スタイルは大きすぎず、丁度良いサイズの胸、キュッと引き締まった腰、女性らしく丸みを帯びた尻、そこには完全無欠な美女が居た。
しかもこちらを見るなり、襲いかかって来るかと思いきや、歩いて近づいて来る。
…は?……いや、は?
あまりの出来事で軽く思考が停止していると、急に抱き締められる。…どうやら、その美女に抱き締められたようだ。なんとも言えない柔らかさを伝えて来る胸、モチモチとしながらもスベスベな肌。いつまででも触っていたくなるような感触を断腸の思いで、引き剥がす。
すると、その美女はしばらくキョトンとしてからまるで合点がいった様な表情になり、スゥと息を吸い込み、覚悟を決めた顔で言葉に出す。
「お慕いしております。ご主人様「いやいやいや!?なんで!?」…?」
覚悟が決まった顔で何て事を言うのかと思いきや、ご主人様だと!?嬉しいじゃねーか!
つい、言葉を遮ってしまいまたキョトンと首を傾げる美女。とりあえずなんでそうなったか、経緯を聞いてみる事にする。
「…?負けたからだが?…ああ!鬼にはそう言う風習は無いのか?」
これまた、不思議そうな顔をして、なるほど!と見当違いな事をのたまう。
「いや、鬼には、とかそう言うのじゃなくだな、今俺たち殺し合っていたよな?…なんでそれからご主人様になるんだ?」
「だからいっているだろう、負けたからだと」
間違いを正し、今思っている疑問をぶつけてみるがさっきと同じ様な答えが返って来る。このままでは埒があかないので、質問を変えてみる。
「負けたらそいつに従うのか?それが竜の風習?なのか?」
「ああ、その通りだ。ただ、従うのでは無くて番になるのが正解だな。因みにさっきの言葉は男はみんなこう言うのが好きだと聞いて試してみたんだ」
「…番?…確かに、どストライクだったが…つまり、俺の嫁になるという事か?」
「ふふ、嬉しいな。その通りだ、お前の嫁になる」
なんというか、とんでもない事になったな…どうするか。まあ、どうするかなんて言っても答えは決まっているんだがな。
「そうか、嫁か、…とはいっても、まだ俺たちは名前も知らないし、何も知らない。だから、これからゆっくりそう言うのを築いていって信頼関係を作ってからだな。それでも良いのなら。お前は俺の嫁だ!」
「もちろんそのつもりだ。これからよろしく頼む。夫よ」
なんつーか成り行きでこんな感じになってしまったが、まあ、綺麗で可愛い嫁が手に入ったから良しとしよう。
「さっきも言ったが名前知らないな。俺は…零哉だ。お前は?」
「私は…リーアだ。以後よろしく頼む。」
思いっきり趣味へはしりました。反省はしている。だが後悔はしていない!
はいごめんなさい、これから気をつけます。可能性は低いですが、日記形式にするかも知れません…




