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オンラインゲームしてたらいつの間にやら勇者になってました(笑)  作者: こばやん2号
2部【アース大陸横断編】 第1章 「目指せドグロブニク 漫遊編」
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51話:「出発から5日・・・・」


俺たちが旧王都から旅立ってから5日が過ぎようとしていた。

その間に俺たちはエルノアから馬の引き方を教えてもらい

今では全員が馬をある程度は操れるようになったので交代で馬を引いていた。


道中モンスターの群れに度々襲われることがあったが

脅威となるモンスターは出現しなかったため

俺たちは連戦連勝の数を更新していた。


(最もほとんど俺以外の3人で戦わせたんだけど・・・・・・)


そのお陰もあってか3人のステータスは旧王都を出立する前とは

比べ物にならないほど上昇していた。


改めて現在の3人のステータスを確認すると。


リナ


職業:下位神官(初級職)



レベル:35



HP 3467

MP 4000

攻撃力 254

防御力 310

素早さ 213

魔力 400

技力 218



エルノア


職業:下位レンジャー(初級職)



レベル:31



HP 4000

MP 2304

攻撃力 320

防御力 247

素早さ 353

魔力 197

技力 283



マーリン



職業:中位魔術師(中級職)



レベル:55



HP 5200

MP 6000

攻撃力 380

防御力 375

素早さ 403

魔力 600

技力 379



というステータスにまで上昇していた。

元々マーリンは普通の人よりも長く生きているためか

最初に出会った段階でレベル50オーバーしていたが

ここにきてレベルを上昇させたようだ。


ここでステータスとクラスの関係を説明すると

それぞれの職業には

下位職業 (初級職)、中位職業 (中級職)、上位職業 (上級職)、最上位職業(最高職)

というような位置付けになっている。


例えば、リナが就いているのは初級職の下位神官だが

この上に中位神官と上位神官がある。


あるレベルにまで上り詰めるとさらに上の中位職業に転職できる。

そしてさらにレベルを上げると今度は上位職業に転職できるのだ。


これがこの世界の職業のシステムになっているのだが

クラスによって何が違うのかを説明すると。


就いている職業のクラスでステータスに限界値が設けられているのだ。


初級職はレベル上限が40でステータスの限界値が

HPとMPは4000、その他は400が限界値だ。


つまり初級職の最大ステータスは4000と400が限界なのだ。

だからさらに強くなるためには上のクラスに転職しなければならない。


ちなみにこのシステムは俺が遊んでいた【タワー・ファイナル】の

職業システムそのままのものだった。


余談だが、中位職業の限界値は6000と600

上位職業は8000と800、最上位は9999と999となっている。


大和の場合HPとMPが最上位職の限界値の9999を突破しているのだが

それはある特定の条件を満たすことによりHPとMPの限界値を突破させることができるのだが

ここではまだ語らないでおこう。



「ヤマトさん、モンスターですのん!」



俺が一通り彼女たちのステータスを確認し終えた頃

馬を引いていたマーリンがモンスターが出現したと言ってきた。


見ると俺たちの進行方向からモンスターの一団が迫って来ていた

だが見たところいつもの雑魚モンスターっぽかったので

今回マーリンは行かせずにリナとエルノア二人で戦わせることにした。


「たまにはヤマト様も手伝ってください」と頬を膨らませるリナと

「お任せください!」と気負いすぎとも思える雰囲気のエルノアが対称的だったが

なんだかんだ言って二人は何かと張り合っているため

エルノアが荷馬車を飛び出したのを確認すると後を追うようにリナも飛び出していった。


(なんでこの二人はこんなに張り合っているのだろうか?)


そんなことを考えていると、すっかりモンスターとの戦闘にも慣れてしまったのか

襲ってきたモンスターをほぼほぼ瞬殺すると、二人が荷馬車に帰還した。




俺はアイテムボックスからニルベルンさんからもらったアース大陸全土が記載された

大陸図を開き現在地を確認する。

確認すると言っても正確な位置はわからないので大体という曖昧なものになってしまうのだが

地図があるのとないのとでは絶望的に状況が違うため細かくチェックはしているのだ。


「えーっと、今は大体ここらへんだから・・・・

 おっ、もうそろそろ最初の補給拠点の町が見えてくるはずなんだが・・・・・・・」


そう言いながら自分たちが進んでいる方向に目を向け観察していると

地平線の彼方に僅かに町のような陰影があるのが視認できた。



「おーい、町ってあれじゃないのか?」



みんなに確認を求めるように声を上げた

するとそれはどうやら間違っていなかったようで

三人も町の影を見つけることができたようだ。


そこからはその方向に向けひたすら馬車を走らせた。

途中で食事や休憩をこまめに挟みながらの走行だったが

その日の夕刻までにはその町にたどり着くことができたのだった。





最初の補給拠点に到着した俺たちは

荷馬車を専用の倉庫に預けると簡単な手続きを行い町に入る。


この時もうすでに夕日が沈み辺り一帯が暗闇に包まれようとしていたが

町の中には等間隔に街灯代わりの焚火たきびが立てられていたため

昼間と同等というわけにはいかないまでも夜でも真っ暗ということはなかった。


もう夜になってしまったので資材の補給は明日にして

俺たちは宿屋にまっすぐと向かった。



町の景観はジェスタやフランプールよりも簡素な町並みとなっており

簡易テントや木造の小屋に近い建物が立ち並ぶ程度ではあったが

何もない平原にこれほどの町があることは旅をする者にとっては非常に心強い。


この5日間野宿をしてきた俺たちにとってここは本当にオアシスに映っていた。


そんなことを思いながらしばらく歩くと目的地の宿屋に到着した。

宿は一泊700ゼリルと相場よりも割高だったが

野宿をするのと比べれば払える金額だったので迷わず支払った。


いつものように女子と別れて寝泊まりしようと思ったが

あいにく今開いている部屋が一部屋しかないとのことなので断腸の思いで

4人同じ部屋で寝ることにした。


「いいかお前ら、妙な気は起こすなよ・・・・

 まだ若い身空で死にたくはあるまい・・・・・・」


俺は可能な限りの殺気を三人に向ける

その異常なまでの威圧感を肌で感じ取ったのか

全員首をこくこくと縦に振った。


彼女たちに釘さしが終わったので、もう夜ということもあり。

そのまま就寝することにした。


部屋にはベッドが三つしかなかったので俺が床で寝ようとしたら


「ヤマトさん、マーリンのベッドで一緒に寝るですのん」


「ヤマト様、私と一緒にこづくっ・・・・もとい、寝ましょう」


「主を差し置いてベッドに寝るなどあり得ないこと・・・・

 ヤマト様ここはあたしが添い寝をいたします」



それぞれがそれぞれ意見を言ったが

三人に共通するのは俺と一緒に寝たいというよこしまな感情だった。

俺は盛大にため息をつくと彼女たちを無視して床に寝転んだ。


「じゃあおやすみ・・・・」



彼女たちが何か言っていたが、旅の疲れもあって

眠気が俺の意識を刈り取っていった。


このとき三人をベッドに縛り付けておけばよかったと

目が覚めた俺は後悔することになるが

あまりにもくだらない話なのでその話は俺の胸の内にそっとしまっておくことにする。

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