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もういーかい?

『もういーかい?』

 頭の中で声だけが響く。そして口ずさむ。

「まーだだよ。」

 幻聴に返事をする。なんと愉快なことか。周りから見たら急に『まーだだよ。』なんて言い出す鬼畜野郎か、アタオカ野郎だろう。だが、この行為に意味を持っていた。まだ、いける。まだ、心に余裕がある。だから、大丈夫。だから、まだだよ。


 本を読んでいるときでも『もういーかい?』

 アニメを見ているときでも『もういーかい?』

 勉強しているときでも。『もういーかい?』

 どんなときでも。

 それでも答えは変わらない。


 いつからこの声が聞こえだしたのかはわからない。理由(ワケ)もわからない。

 それでも、答えなければならない気がした。

 赤子をあやすような感覚とでも言えようか、答えないといけない気がした。


 何か、取り返しのつかないことになりそうで。


 それでも今回はもう、飽きた。この人生に求めることはもう無い。

 だから。

『もういーかい?』

 ――――「もう、良いよ。」









『今から、行くよ。』

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