十七章
黒猫にミルクをあげていると、ジョージアがやって来た。
「その猫どうしたんだ?」
「ウェンディが崖の上で怯えていた猫を助けたんだってよ」
草原に横になっていたグリンは、答えていた。
「ウェンディはその黒猫を飼うのか?」
グリンはジョージアにそう言われると、困ってしまった。
「考えてなかった・・・」
「ウェンディさんって、さっきといい、今といい、む、無鉄砲なんですね…」
ウェンディとセバスチャンは頭を抱えてしまった。
「団長達に言いに行くか?」
ジョージアは思いついたように口を開いた。
「えっ?」
「これから別れるのも苦だろう。だったら早くに団長達に言ってしまった方がいいだろう。私もついていくから」
「えぇ。ありがとうございます!」
「構わんよ、その猫を飼っても」
アレニウスは快く了承した。
「ありがとうございます!」
「但し、魔法の勉強を怠ることがないように。フリッツから、報告を受けておるぞ?」
「あー!忘れてたー!!」
ウェンディの叫び声は、響き渡った。
ウェンディとセバスチャン、グリン、ジョージアは夕食の席で話していた。
「そう、落ち込むなって。俺が次の指導の時ついてってやるから」
「そうですよー。元はと言えば、グリンさんが何も伝えずに連れてきちゃったんですから」
ガクーんと沈むウェンディをグリンとセバスチャンは、慰めていた。
「そ、そうだ。あの猫の名前どうするんだ?」
「そうですね・・・あれとかどうですか?ウェンディさんの猫だから、『にゃんでぃ』とか」
「それじゃあ、明らかにゆるい猫だろ。黒猫だから、『ブラック』とかはどうだ?」
男性陣はいろんな名前を考えていた。
「その猫はメスなのか?」
「いいえ、オスみたいです」
ジョージアとウェンディは毛繕いを始めた、猫を見つめながら話していた。
「ん?目の色何か変じゃないか?」
「あ、本当。銀色?え・・・右目は金?!」
ウェンディは驚いてしまった。
「驚いたな・・・暗かったから気づかなかったが、別の色の瞳を持っているなんて。異色の瞳を持つ生き物は何かの使いだと言われるが・・・」
「でも、どんなに変わった猫だとしても、私は責任持って一緒にいます。おいで・・・」
ウェンディが呼ぶと、黒猫はウェンディの腕に抱かれた。
「ジン・・・君の名前はジン。いいかしら?」
黒猫は返事としてニャン、と答えた。
「・・・三十一個目はマッペ・・・ってもう決まったのか!」
「せっかく考えていたのにー」
グリンとセバスチャンはガックリと肩を落としていた。
ジンはウェンディの肩に飛び乗っていった。
「よろしくね、ジン」
猫は微笑み、ニャーンと鳴いた。
グリン:あー。ウェンディには、悪いことしたな
やっぱり責任感じてたんですか。恐いことは、トラウマになるもんですよ?頑張ってフォローしてあげてくださいね?
グリン:お、おう。(アンタも何かあったのか)
では、次回もお楽しみに。。。




