十二章
「ボクは、君が一番年上だってことは認めないからなっ!!」
「・・・はぁっ?!」
本日二回目の宣戦布告だった。
「・・・何だか、とっても疲れました・・・」
夕食時、夕食をのせた盆を持ったウェンディは、ジョージアの向かいに座ると、肩をガクンと落として、ぼやいていた。
「おいおい、何あったんだよ?」
ジョージアの隣に座っていたグリンは、机に突っ伏し始めたウェンディを見て、苦笑していた。
「フリッツさんには、しごかれたみたいな感じだし・・・まぁ、明日からは魔術だけらしいんですけど、アレックスって子にはなんかよく分からない理由でライバル宣言されたりしてー」
「フリッツは、いつもああだからなぁ・・・」
フリッツの授業を受けたことがないグリンでさえも、普段の様子から授業での様子を思い描けた。
「だが、アレックスと関わりが持てるなんて珍しいな」
ジョージアは、夕食のパンをちぎりながら、驚いたようだった。
「珍しいって?」
ウェンディが、不思議そうに眉を寄せると、パンを口に詰め込んだグリンは、説明した・・・・・・否、しようとした。
「はいふは、ふあん、ひんへんふひんふふはあ・・・(あいつは、普段、人間不振ぶるから・・・)」
バシッ!
言葉の途中で、ジョージアの手が、グリンの後頭部を勢いよく叩いていた。
「はひふうはお(何すんだよ)」
グリンは、頭を押さえながら、ジョージアに抗議していた。
「行儀が悪い!飲み込んでからにしろ」
グリンは、そう言われると、おとなしくブランデーで流し込んだ。
「うん・・・っと。だから、あいつは、人間不振で年上や同世代には、交流を計らないから、そういう意味でだよ」
「そうなんだ・・・てっきり本当に・・・」
ウェンディは、言葉を切った。
アレックスが、近づいてきたからだ。
アレックスの顔は、遠目から見ても、体も顔も強ばった様子が見てとれた。
近づいてくると、ウェンディに目を向けずに、ジョージアに話しかけ始めた。
「え・・・っと。ジョージアさん。・・・団長が呼んでいました・・・」
そう伝え終わると、勢いよく回れ右をして、もといた方向へ帰ってしまった。
「・・・ほら。早かったろ・・・」
「・・・えぇ。そうですね・・・」
ウェンディもグリンもパンをかじりながら、アレックスの後ろ姿を見ていた。
「じゃあ、私は呼ばれているみたいだから、失礼する」
食べ終わった食器を載せた盆をグリンの方へ、ジョージアは押しやると、席を離れた。
ジョージアが、遠く離れていった時。やっとグリンは、口を開いた。
「・・・なぁ、ウェンディ」
「何でしょう?」
スープを飲むウェンディに話しかけるグリンは、複雑な顔だった。
「これってさぁ。俺に片づけろって意味だよな・・・?」
「・・・そうだと思います」
「・・・その為だったのか。俺の隣に座ったのは・・・」
グリンは、がっくりした様子だった。
作者:今回は、グリンさんが・・・あれ?だいぶショックを受けてますね
グリン:・・・はぁ。気にしないでくれ・・・。そうなんだよな・・・ジョージアが・・・
作者:だいぶショックを受けていますね。まぁ、次回もお楽しみに☆
グリン:あぁ・・・お楽しみに・・・はぁ・・・。




