↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
12/33

十一章

(ダメだ・・・・・・もう習ってるから、つまらなくて眠気が・・・・・・)

「・・・ふぁ〜・・・」

 ウェンディは、教科書で顔を隠しながら、欠伸をしてしまっていた。

「欠伸をした新入り。復習だ。サファルとガサラの国境にまたがる商業道路を二つ答えろ」

 フリッツは、すでにすぐ横まで来ていた。

(いつの間に・・・)

「えーっと、中央道(セントラルライン)と地方道(プロビンスライン)です」

 フリッツは、聞いていなかったと思っていた生徒が、答えられることに一瞬驚いて目を見開いたが、すぐに無表情に戻した。

「・・・中央道(セントラルライン)と地方道(プロビンスライン)は、サファルとガサラのを合計で何本あるとされている?」

「えっと、今現在は、何本かは数えきれていませんが、二百は越えていると言われます」

 二度目も答えられたことは、初めてだったため、驚きと苛つきが、顔に出始めていた。

「・・・大陸の南には、海が広がっているが、東側、西側、北側には、何がある?」

「東側には、ギーゼ砂漠。西側には、ナラブ荒野・北側には、ムッヒツ森林が広がっています。因(ちな)みに、南にある海は、ヤバール海です」

 答えられる問題ばかりで、ホッとしながら答えているウェンディに、教師の意地なのか、ただの八つ当たりなのか、どんどん問題を出していた。

「第一次東西戦争の時の両国の王を答えろ」

「ガサラ国はドネーゼ王、サファル国はクァンツェ王です」

「停戦時に記された条約の名前は…」

 こんな調子が、様子を見に来たアレニウスが来るまで続いていた。

 その時、ようやく退屈なあまり、他の生徒が、ほとんど寝てしまっていたことに気がついたのであった。


 休憩となった為、テントの中には、アレニウスとフリッツだけになっていた。

「団長。彼女は何者ですか?今日教えていなかった問題すら解けているし、庶民の初等教育的なものよりも何倍も知識を持っています」

「やはり教育については、されていたのかの・・・・・・。フリッツ、あの子には、魔術の知識しか教えることがないかもしれぬぞ」

「・・・と、おっしゃいますと?」

「諸事情で、普通科目は分かっている。だから、彼女には、魔術を教えることに重点を置くと良いと思うのお」

「・・・分かりました。明日から、普通科目は休ませて、魔術は、補習付きでやらせます」

 淡々と答えたフリッツは、ウェンディについて少し興味が湧いてきたようだった。


「・・・・・・疲れた」

 ウェンディは、級友が子供らしく外で遊び回ってる様子を見ながら、草原に座っていた。

「ウェンディおねえちゃん!一緒に遊ぼっ♪」

 ふと横を見ると、女の子が太陽のような無邪気な笑顔で、遊びにさそってきた。

「えぇーと・・・・・・」

「お姉さんは、お疲れみたいだから、遊んでおいで」

 返答に困っていたウェンディの言葉を若い男の声が繋いだ。

「・・・え?」

 声のあった方、女の子の反対側を見ると、少し茶色の入った黒髪の年齢としてはウェンディより一、二歳若いぐらいの眼鏡をかけた男が、女の子に微笑んでいた。

「分かった、アレックスおにいちゃん♪」

 女の子は、手を振って子供たちの輪に戻っていった。

 アレックスと呼ばれた男は、女の子が見えなくなるまで笑顔で手を振り返すと、そのままウェンディを振り向かずに立ち去ろうとしていた。

 その反応にウェンディは、驚いた。

「ちょ、ちょっと待って!」

 ウェンディの声に止められた若い男は、先ほどまでの女の子に向けた笑顔は全くなく、眼鏡の下の黒い目は、不機嫌さをかもしだしていた。

「・・・何か?」

 棘のある冷めた言い方に戸惑ってしまったが、ウェンディは、言うべきことは言わなきゃと思い、口を開いた。

「さっきは、ありがとうござ・・・」

 感謝の言葉を言おうとしたら、遮られた。

「別にキミを助けたわけじゃないから」

「へっ・・・?」

「ボクは、ただあの子に教えてあげただ。それの何が悪い」

 ウェンディは、上から目線の噛みつくような態度に戸惑っていた。

「ボクは、君が一番年上だってことは認めないからなっ!!」

「・・・はぁっ?!」

 本日二回目の宣戦布告だった。



作者:今回は、いろいろ大変だったね、ウェンディ。


ウェンディ:えぇ、そうなの・・・ってここ何?・・・えっ?後書き?あぁ・・・いつもアランが、やってるところね。


作者:ウェンディ大好き(シスコン)なお兄ちゃんは、置いといて・・・。何だかんだ、NEWキャラから、ライバル視されてますが、ガンバッテクダサイ☆


ウェンディ:は、はぁ・・・。あ、みなさん。感想お待ちしてます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。