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ちびっ子ボディのチート令嬢は辺境で幸せを掴む  作者: 紫楼
三章

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247話 甘酒……のようなもの 

 どうもいつかコックになりたいと思ってるルルゥに憧れている騎士さんがちょいちょいいるらしい。

 ラーメンの他にピザと唐揚げをとか、いろんな熱意を本邸のコックさんたちは聞かされてるんだとか。

 お義父さまはそういった意見や希望があれば善処する人だから直接頼んじゃえばよかったのにと思ったんだけど、若手の騎士さんにとっては天上人のような枠なので仲間内で盛り上がっていたって。

 ラーメンの登場で美味しい物を作ってみんなに食べて欲しい想いが爆発しちゃったみたい。


 夕食時にジュリアスさまとセリウスさまとお義母さまが、

「みんながいつでも美味しい物食べれるのは良いことなんじゃないかしらぁ?」

って、セリウスさまが、

「元々各地に食堂を増やしていく予定だからコック志望が増えるのはありがたいし、仕入れを考えるとそれぞれ専門にやらせる方が効率がいいかもだな~」

って、食堂運営に前向きだ。


「騎士さん減ってしまうんでは?」

「ああ、人員の変動は常にあるし、戦う覚悟が鈍る方が危ないからやりたい事を優先させる方が良いんだ。それに今はどの職も人手が足りてないからな」


 工場や畑がどんどん増えてるからねぇ。


「幸い外からの移住者の希望も増えてきたし、有難いよー」


 野蛮で荒廃した辺境のイメージが変わってきてるのかな?


「目敏い商人たちが良い噂を広げてくれてるんだよー」

「食糧の不安や就職先不足が解消されて上向きで万々歳よ〜ぅ」


 私がここに来てから食糧の不安を感じた事がなかったけど、以前は魔の森頼りで一般向きの食料が不安定だったんだって。

 ……マネーの力で近隣から仕入れてたみたいで飢えたりはなかったそう。

 今はポムたちのおかげで食糧が尽きない感じだよー。有難いねぇ。


 ただここの人たちってば、めっちゃ食べるから足りない規模がよくわかんないよね。基準値が他所と違いそう。


「それで彼らはキッチン馬車にしたいの?」

「どうせならあちこちでグレーデンの名物とかで売ったら面白いのではないか」

「ラーメン、遠征先にもっていけるの良いかもー」


 いや……危険地帯でラーメン啜るのはどうかな⁉


「キッチン馬車はオーブンとマジックボックス以外は一般の職人と魔導師に任せれば良いし……やっても良いんじゃないか」


 うーん?水回りの魔道具は上級魔導師レベルに任せないとだと思うけど今どれくらいいるのかしら?


「まずはどこに出しても良いレベルの腕までニックスたちに育ててもらわないとねぇ」


 ラーメンスープやチャーシューを安定して作れないとね。この世界なら味が日替わり(不安定)でも飽きが来ないってなりそうでアリかな?

 ピザはコックの気まぐれとかでトッピングがその日の収穫によって違うとか。


 いつも騎士さんたちが魔の森で狩ってくるお肉は種類が違うみたいだから唐揚げも日替わりだねぇ。

 タルタルや辛味チキンとか面白そう。


 あれ?私結構前向きに考えちゃってる。

「リーシャちゃん、楽しそうだしやってみようか~?」


「そうですね、手軽に食べられるものが手に入りやすいのは良いかもですね」

「農業関係はクラウスで飲食関係はセリウスに分けたて進めよう」

 ジュリアスさまがゴーサインを足したので決定事項になった。

 本格的にはアッガス行きの後だけど、下準備は少しずつする事になった。



 お義父さまとクラウスさま、ルルゥがいないとちょっと静かだな。ちょっとだけ寂しいかも。


 後日、甘酒が一樽分貯まったからってケビンが濾してくれていたのでそれを温めてお味見。


「ちょっと木の匂いがします」

「うーん?俺はちょっと苦手かもです」


 アランとジェイクは微妙な反応。

 

 ちょっと薄いかも?なので煮込んだ方がいいかな?

 いきなり成長したからまだ成分が足りてないとか?


「プキューン」

「モキューン」


 ポムとティムが木の入れ物を持って千鳥足になってる。

 アルコール0%なのに⁉


「ははは、めんこいな〜」


 ケビンが追加をあげてる。小動物に甘い人ここにも居た〜。


『ふむ、これは木の実を足して完成するようだの』


 アズライトもちゃっかり味見に混ざってた。

 (木の実を混ぜると濃いめになるの?)


『そうだの、とろみと風味が増すはずだの』


 ほぅ。まだ綺麗な花が咲いてるからゆっくり堪能してからでいいよね。


『少し時間を置けば良い酒になろうの』


 !!!!!!!!!!???


 なんだって!?


 鑑定さーん!


 鑑定さんによると樹液と熟した木の実を混ぜると甘いちょっとトロピカルなお酒になるそう。


 マジか!!


 これは隠しておいて密造酒的な……離れに置いてこっそり私が飲んじゃってもバレなくない⁉

『独り占めは良くないのぅ』


 く!!!


 そうなんだけど!でもなかなか飲ませて貰えないんだもん!!


『バレたら解禁が遠のくのではないかの』


 くぅー、サーキスさまとロジャー先生ならそう言いそうだよ。確実にダメージを受ける罰にされそうだ。


 がっかりだよ。日本酒とかジンとか飲みたいのに。


 (アズライトもこれ出来たら私が飲めるまでお預けね!)

『ケチじゃの』

 八つ当たりだよ。呆れた顔をされちゃったけど、密造を諦めたんだからお付き合いしてよねー。


 ケビンにこれは木の実ができて混ぜた方が美味しいらしいから保存しておこうって伝えた。


「ほんなら引き続き貯めておきまさぁね」


 接木とか頑張って増やそうね。


 ポムとティムが0%でもほろ酔いみたいで、楽しそうで何よりだよ……





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