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異世界のひと  作者: くものひと


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とある村の証言


『巨人?いえ、私が見たのは巨大な大男です

…その…何も身につけておらず…どこか上の空といった様子で…

…はい、特に暴れたりとかもせずに

とにかく流石にそのままでは、という事で馬車の幌で使っていたボロ布をあてがいました

村のみんなも警戒していたのですが、こちらのやる事を真似たり、子供に対しても恐る恐るといった具合でそれが妙に可笑しくて…

力も強くてこの村としても良き働き手として歓迎しようとしたのですが…

そうですね、二日前でしょうかね…?

もし騎士様の方で見つけられても無闇に剣を向けるような事はなさらずにして頂けると…えぇ、よろしくお願い致します』




とある隊商の生き残りの証言


『殺された…!みんな殺された!!…盗賊!?違う!ただ殺していっただけだ!金品も食料も何もかも無視して…ただみんなを…みんなを殺していった…なんで…なんでだよ…


…わからない、すごい速さで…まるで嵐の様で…

それで…それで…笑ってた

モンスター?モンスターってあんな恐ろしい声で笑うのか?あんな風に叫ぶのか?あんなはっきりと…喋るのか?

…俺は気付いたら破壊された馬車の下敷きになってた

騎士様…!お願いだ!仇を討ってくれよ!みんな…みんな良いやつだったのに!…あぁ…あぁ…なんで…』

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