90/94
修行の成果に満足する僕
最初はごま粒大の大きさをふよふよと顕現させるので精一杯だった
両手の平で包む様に浮かべたゴマ粒な水玉
あの輝きを僕は一生忘れない
あれから毎日修行を続けている
頭が痛くなるまでやっちゃダメだよというお師匠様の教えはしっかりと守っている
その成果のおかげで、喉が渇いたと言われれば先着1名様にゴマ粒ではなくこのアポ◯チョコを振る舞えるだろう
(ふふふ…おっと、今日はここまでの様だ…)
パクッと水玉を口に含みベッドにダイブする
修行による集中力が途切れると途端に倦怠感に襲われる
だがそれが良い
聞いているか、過去の僕よ
お前が望んだ自分、望んだ世界が叶うぞ
だからお前はそのままで良いんだぞ
笑われたって虐められたって信じて良いんだぞ
コンコン
『紬ちゃーん、いるー?』
「あ…はい、今…開けます」
扉を開けた途端、綾乃さんに頬をむにむにされて顔色の悪さを心配される
なんでもみんなでお店をやるそうでそのお誘いに来てくれたらしい
「あ…でも…あの…あの…僕…」




