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『馬を落ち着かせろ!負傷者の救出急げ!』
怒号と混乱の中、私は馬を走らせ団長の元へ向かう
「彼が攫われました モンスターの追跡、及びその人員編成の許可を」
「ならん、一足飛びで姿も見えなくなるような脚に騎馬でどう追いつく?」
「では私だけでも捜索に向かう許可を」
「…駄目だ、アレが向かったのはあの山脈か?捜索するにもその範囲は?そもそもあの脚なら一晩であの頂すら越えるぞ?」
「…許可を」
「とにかく先ずはその傷を治せ、何をするにも今の貴様は負傷者でしかない」
言われて痛みを思い出す
ヤツの爪に払われ、情けないほど簡単に剣は折れ腕は曲げられた
私は彼に「信じろ」と言った
それがこれか
納得できぬと顔に出ていたであろう私に団長…父は言う
「聞けばアレは母親なのだろう?一度許し、そして追ってきた 恐らく彼の中に子を感じて連れ去ったのかも知れん であれば彼に危害は加えまい」
「一度許し、しかし許せなかったのかもしれません」
「…治療を受けろ どの道、今の貴様にはなにも出来ん」
言葉を探す私の目に、町で保護されたという彼女達の困惑する姿が映る
私は団長に一礼し、その場を後にした




