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異世界のひと  作者: くものひと


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なにやら幾分、他の私より少し大きめの個体が帰ってきた

しかも還ろうとするより恐れを抱いている

あれ以上近づいてこない

同じ私でありながらこの私を敵か捕食者とでもみなしているのか



分体を与えてみる


 吸収した


また与えてみる


 また吸収した


大きめのを与えてみる


 様子がおかしい



…危うくせっかく獲得した個を消してしまうところだった






素晴らしい


どうやって生まれたのか

どうして今まで生まれなかったのか

アレを吸収すれば何かわかるだろうか


知りたい


しかし生まれる条件が絶望的だった時の損失が計り知れない

判断に困りつつ私…ではなくヤツを育てているとまた珍しいモノが来る



アレは確かこの世界のヒトだ

前に見たモノより少し大きい気がするのは気のせいか

ヒトもまた距離を保って近づいてこない

しかしその肉の中に私を取り込んでいるようだ



分体を与えてみる


 直接取り込めないのか分体が動かなくなるまで叩いてようやく取り込んだ


また与えてみる


 また同じ要領で取り込んだ


大きめのを与えてみる


 バカか私は



…危うく殺してしまうところだった






素晴らしい


殺されかけたのに、このヒトは逃げない

コイツは肉という明確な壁があるから安易に私が吸収する事は無いはずだ

今はまだ小さすぎて使い物にならないが、どうにかして私の器にできないだろうか



2体の使い道を考えながら分体を与え育てる


慎重に…


丁寧に…


潰さないように


あぁ、愛しき私の希望達

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