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異世界のひと  作者: くものひと


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彼…ルディや他の者達の様子を見る限り、しばらくは命の危険はなさそうだった

故に彼はモンスターの出てきた林の中を走り…今、その木々の頭上まで浮かび上がり上空から林を見渡す

奴の来た方向…あれはこの林で林業を生業とする者達の工場か集落があったのだろうか、ぽっかりと開いた場所がある


そこにいた


腕があちらなのだからこれは頭か胴体か


どちらにしろ呼びかけるにはまだこちらの方が得策だろう

どうやらデカくなりすぎて立ち上がることが出来なくなったようだ

それはそうだ

あの大森林のモノを取り込むのとは訳が違う

物質的な肉を喰らって取り込んでいては魔法で強化でもしない限り、体の重さが重力に負けてしまう

まぁ、だから腕だけでも伸ばして減り続ける腹を満たそうとしていたのか


上空からそれに向かって降りていく

巨大な肉の塊が蠢き、裂け、無数の刃歯を形成すると近づいてきた間抜けな獲物を飲み込まんと恐ろしい速度で迫る


その飲み込まれた獲物は結界を通して彼の内側から呼びかける


混乱と恐怖が混ざり合う、混沌とした意識の渦を正しく導き整理する

この体の主である者を探し出し、呼び起こす為に

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