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異世界のひと  作者: くものひと


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33/95

調子をこく男

もしこの世界が誰かの綴る物語で

僕がその主人公なら

僕が冒険に出たいという場面を描くのだろう


しかし否である


こちとら引きこもり大好き人間である

冒険?アウトドア?クソ食らえでござる


あちらに見えるは雄大なる山脈

こちらに見えるは神秘なる湖潭


…


モンスターいるんですってよ!


『kill them』?

なんだ中学生英語でカッコつけやがって

モンスターを狩れって事?

誰かと戦えって事?


…


ケンカもした事ないんですって!


なんで もうちょっと正義感とかやんちゃ風味の強い人間を主人公にしないかな〜



誘拐された人達?

僕が助けに行ったらミイラ取りがなんちゃらでしょ

無理でしょ

どこにいるかもわからないし

わかってたらとっくに領主様達が助けに行くでしょ




窓の一杯の青空を睨みながら自身の境遇を嘆くと、スキップをしながら扉へ向かう


残念だったな

僕は今日もみんなと楽しいおしゃべりをしつつ、アンナ先生の授業を受けに向かうのだ

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