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流石におかしい…
母への面会が通らず幾日も過ぎた
言伝は頂いた
『彼の方々が不便なさらぬよう尽力せよ』
勿論です、誠心誠意尽くします
『ただあなたもしばらくは城での生活を楽しむと良い』
あの母がそんな事を言うはずがない…
少し丸くなった顔とお腹を気にしつつ2個目のケーキ手を伸ばしたその時、私はそう気が付くのだった
目まぐるしく変わる環境に不安を抱く皆様は、常に私をそばに置かれた
故にお食事もお茶も同じ物を頂いた
美味しかったのだ…
楽しかったのだ…
しょうがなかっただろう…?
私の背丈にも満たぬゴーレムの顔を振り回しながら言い訳をする
だがコイツが裁きの場にいたところで私の擁護などできるはずもなく、むしろ己が未熟さの証拠にしかならない
恐らくここは私の知る街…城ではない
確信は持てない
なにせ行動範囲にある窓からの景色はほぼ空と城しか見えないのだ
お迎えの馬車ではすぐ眠気に襲われ、起きたらベッドの上だった
とても親切なお城の人達
私ですらお姫様のように接してくれた
だからちょっと浮かれたのだ
ゴーレムの穴をあけただけの空虚な目を見つめながら、これからの事を考える
逃げ出す?どうやって?ここがどこかも分からないのに?まだ何も起きていないのに?起きてからでは遅い?ここに連れてきた目的は?お母様ならどうする?
立派なお城、立派な方々
彼女達ががどういう存在か知らぬはずはない
その尊さを
この世界に対する存在理由を
滅多な事は起きない…筈だ
…
あぁお母様
どうか私に知恵をお貸しください
そして怒るのはどうか程々にして下さい




