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違和感を捉えた
雷が闇を裂き天から降りて地に触れるほどの時間
大海の水を匙で掬うほどの量
それは動く
そしてすぐに闇は深くなり
しかしまた海は満ちた
確かにそれは動いた
世界を滅ぼさんとする魔王も
それを阻止せんが為の宿命を背負う勇者も
それの前では互いに手を取り合うだろう
その それが動いた
距離は人の歩幅で半歩程
それが送り
それに送られるもの
そのバランスを何かが刹那、崩したのだ
僅かに変わった世界の景色にそれはニヤリと笑う
人の歩幅で半歩程
それにとっても
世界にとっても
理が歪み始めた




