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異世界のひと  作者: くものひと
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魔法の話を聞く男

僕が要望を出した数日後、許可が降りて魔法の見学をさせてもらえることになった

ただ魔法やその術師の存在は貴重らしく、多くは見せられないとの事だった




魔法は才能によるもの


この世界にある力を感じ取れるかどうか


それを利用し、術師が望む力に変える


その効果の多寡はさらなる才能と知識と磨いた技術




呪文…魔法を用いる際の特別な言葉はあるのかという質問に、言葉や動作と共に発現させる人もいるそうだ

多分だけど必須というより、集中する為のルーティンやトランス状態に入る事なんだと思う



見せてもらった魔法は、術を施した鳥達の視界を水晶玉に映し出す魔法

頭上高くから見た僕達が映っているのでみんなで手を振って見せた



他者を攻撃するような危険な魔法は使えるかという質問も出たが、残念ながら答えられないと言われる


ただ勇者と共に世界を救った賢者は多彩な攻撃魔法の使い手であったし、その時代には強力な魔法を使う術師達が大勢いた国があったそうだ


『あった』というのは、世界が平和になる前にその術師達と共に国が滅んでしまったのだ


貴重な知識や技術、なにより教えを請うべき存在達が居なくなってしまったと術師さんは嘆いていた



今の僕達は何も感じ取ることはできない

だけど賢者と呼ばれたその人は僕達と同じ境遇だった人だ

もしかしたらあなた達の中に、将来に賢者と呼ばれる方がいらっしゃるかもしれませんねと術師さんは笑顔を見せてくれた


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