21/75
6
いつも大した情報は入らない
どこの貴族がどうしたとかあの商人がなにを買ったとか
緊急性のないものは全て手紙で済まされ、その判別は彼らに任せてある
そして大抵の情報はそのまま眠りにつくのだ
なにせ平和そのもので平民である兵士はもちろん、騎士団ですら己が握る剣の意味を見出せずにいるのだ
我らの情報も今は国を守る剣にも盾にもなってはいないが情報の重要性は疑いようはない
故に我らはいる
だからこそ今回、素早く動いた
隣国に潜む密偵からの鳥が知らせを運んできた
事前に訓練の連絡は来ていない
ならば緊急な情報を持ってきたのだ
かの大森林…
保護された言葉の通じぬ者たち…
勇者達の予言…
さらに確認された存在…
異変…
価値…
時間…
猶予…
潜み、溶け込み、死んでゆくだけだった彼らの元に鳥が行く
汝らが使命を果たせと告げる為に




