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異世界のひと  作者: くものひと
12/35

5

お風呂の用意をすると彼女達は目を輝かせた

勇者様と共に世界を救った賢者様が広めた文化の一つだ

なんでも生命の浄化に必要な事らしい


この小屋は建て直される度にちょっとだけ小さくなっていったがお風呂だけは広く立派な物だ

監視所を作る際に彼の方々がそうあれと記述を残している


彼女達がお風呂に入っている間にやらなければならない事が山程あった


母に知らせの鳥を送り、簡単な食事を作る

彼女達がこれから街へ向かうのは酷だ

今日はここで寝てもらうために寝床も整えなくてはならない


母も大変な様で今日は帰らないから…私と母のベッドを使ってもらって…私は床で寝てもらって…あと3つ…うーむ



正に我が一族の本分が果たされようとしているのになんという体たらくであろうか

おじいちゃん達が怒りのあまり化けて出てきそうである

いっそ化けて出てきて手伝って欲しいのである


お風呂を上がった彼女達に食事を勧め、パタパタと動き回る


 ごめんなさい、ゆっくり食事してください



 え…?お手伝い…だいじょうぶです…休んでいてください…



この時を想像した事があったがこんなんじゃなかった

彷徨い疲れた彼の方々を見つける私は女神が如く笑顔でそっと手を差し伸べ、泣き崩れる彼等に私がいればもう安心ですよと天使が如くささやく

そしてその中にいるであろう未来の勇者様は世界を救い、わざわざ私のところまで戻られてこう言うのだ



 あなたのおかげd…えぇい!さっさとそっち持つのだゴーレムよ!

暇を持て余した先々代がめんどくさいお風呂掃除専用ゴーレムを作られました

その頃は随分と予算も割り当てられていて研究も進み、この監視所を守る彼女の一族はゴーレム作りに関しては一家言持ちであり、門外不出の秘術が受け継がれている


という設定を作ってみました

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