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【別冊】『レストラン船ブルートーンへようこそ』  作者: マサ


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10/17

第30話:『五感の旅人と、不完全なスープ』

いつも『ホテル・ブルートーン』を応援していただき、本当にありがとうございます!


前回、ジャズの聖地ニューオリンズで、ジョージとカイトの運命の出会いがガチッと繋がり、

物語の熱量が最高潮に達したブルートーン・シリーズ。

今回お届けする第27話は、再び現代のレストラン船へと舞台を戻し、おもてなしの神髄に迫る

「プロフェッショナル編」をお届けします。


今回乗船されるのは、世界中でベストセラーとなった料理本を多数執筆し、

完璧な技術と理論で恐れられている高名な女性料理人・美佐子(みさこ)様。

しかし、彼女は今、どんな高級料理を食べても心が動かされず、

料理を作る情熱すらも見失いかけた「深いスランプ」の真っ直ぐ中にいました。


「私の料理人としての命は、もう死んでしまったのかもしれない」


そんな絶望を抱えてお忍びでやってきた彼女を、亮太シェフ、須賀、そしてカイトたちの音楽隊が、

それぞれの「魂」で迎え撃ちます。

完璧な技術を越えた先にある、作り手の温かい魔法。

どうぞ、じっくりと五感で味わうようにお楽しみください!

夕暮れ時の淡い光が、レストラン船『ブルートーン号』のメインダイニングを黄金色に染め上げていた。


窓際の席に、上品な仕立てのトレンチコートを纏った一人の女性が腰掛けていた。

美佐子――世界的なコンテストで賞賛を浴び、彼女が上梓した料理本はプロ・アマ問わず聖書

(バイブル)のように読まれている、日本を代表するトップシェフの一人である。


しかし、現在の彼女の瞳は、底のない深い疲弊に沈んでいた。

長年、完璧な技術、完璧な計算、完璧な美しさを追い求めて走り続けてきた。

だが、ある日を境に、どんな高級食材を食べても、どんな最新の分子ガストロノミー

(科学的解析料理)に触れても、全く心が動かなくなってしまったのだ。


(味が、しない……。私の舌も、料理人としての心も、もう完全に枯れ果ててしまったのかしら)


自分を誰も知らない場所へ行きたい。そう願って、

お忍びでこのレストラン船のディナークルーズに乗船したものの、

彼女の心は冷え切ったままだった。

◇

「支配人。……あのお客様、ただ者じゃねぇな」


厨房の奥で、亮太シェフが腕を組んだまま、フロアの美佐子を鋭い目で見つめていた。

料理が運ばれてきても、美佐子はフォークを動かす前に、ソースの濃度、盛り付けの角度、

火入れの正確さを一瞬で見抜くような、冷徹で厳しい目を向けていたからだ。

その一挙手一投足から放たれる圧倒的な「同業者のオーラ」を、

亮太のプロとしての野生が敏感に察知していた。


「ええ、シェフ。あの方は、料理本作家としても名高い、あの美佐子様です。

どうやら、相当に心と体を痛めておられるご様子で……」

佐々木支配人がインカムで静かに告げる。


緊張で指先をこわばらせる慎太郎の頭を、亮太が肉厚の手でパシィン!と叩いた。

「バカ野郎、ビビってんじゃねぇ。相手が雲の上のプロだろうが何だろうが、

腹を空かせて、心が冷え切ってる一人の『客』だ。

だったら、俺たちがやることは一つしかねぇだろ」


亮太は不敵に笑うと、慎太郎の前にコト、とシンプルな陶器の器を置いた。

「慎太郎。お前が毎朝、大島仕込みの手間暇かけて取ってる、あの『出汁(だし)』

ベースのスープを持っていけ。飾りも、最新の技法も、一切いらねぇ。

素材の命をそのまま煮詰めた、俺たちのスープだ」


「……はい、シェフ!」

慎太郎の目に、迷いが消えた。

◇

「お待たせいたしました。本日のスープでございます」

慎太郎が完璧な所作で、美佐子の前にスープをサーブした。


美佐子は皿を見つめた。……驚くほど、シンプルだった。

近年流行りの泡(エスプーマ)仕立てでもなければ、トリュフの香りを敷き詰めたものでもない。

ただ、澄んだ黄金色のスープの中に、丁寧に面取りされた地元の根菜が静かに佇んでいるだけの一皿。


(ふふ、随分とクラシック……いえ、素朴なスープね。

技術の押し売りがないのは好感が持てるけれど、私の死んだ舌を驚かせるほどでは――)


美佐子は諦念混じりに、スプーンでスープをひと口、口に含んだ。


その瞬間。

美佐子の全身の細胞が、カチリ、と音を立てて目覚めた。


「……っ!?」


口いっぱいに広がったのは、暴力的な旨味ではない。

じっくりと時間をかけて引き出された、大島仕込みの昆布と鰹の、深く、

どこまでも優しい『出汁』の香りと旨味。そして、淡路島の土で育った根菜の、

大地の生命力そのものを感じる力強い甘みだった。


それは、美佐子が長年追い求めてきた「完璧に計算された数式の料理」ではなかった。

むしろ、不器用なほど真っ直ぐに、「ただ、あなたに元気になってほしい」という

作り手の純粋な祈りと、素材への圧倒的な敬意が、そのまま温かい温度となって

喉を駆け抜けていくような――そんな『生きた魂』の味だった。


「どうして……こんな、ただのスープなのに、身体が、温かくて、涙が出そうに……」


美佐子の手が、小さく震えた。

ひと口、またひと口と、吸い込まれるようにスープを運ぶ。

気づけば、彼女の目からは、大粒の涙がポロポロとテーブルに零れ落ちていた。


自分がなぜ、料理の道を志したのか。

かつて、自分が初めて作った料理を、大切な人が「美味しい、温かいね」と笑顔で食べてくれた、

あの原点の記憶。完璧な技術の鎧を着込むうちに、いつの間にか置き去りにしてしまっていた

『料理の神髄』が、この一杯のスープによって、冷え切った心にダイナミックに流れ込んできたのだ。

◇

その時、ダイニングのステージの照明が、柔らかく落とされた。


「……お口直しに、僕たちの拙い音を」

アルトサックスを抱えたカイトが、美佐子に向けて静かに一礼した。

横には、テナーサックスのジョージ、フルートのベンが並んでいる。


始まったのは、夜の海に優しく溶け合うような、極上のジャズナンバー。

かつてニューオリンズのストリートで、「ただ音楽が好きだ、この男と響き合いたい」

という剥き出しの情熱(ソウル)だけで出会い、言葉の壁を越えて繋がった彼らの演奏。


それは、音符の正確さを超えて、聴く者の魂を直接揺さぶるような、

どこまでも自由で、どこまでも温かいグルーヴだった。


音楽隊のセッションを聴きながら、美佐子は涙を拭い、静かに微笑んだ。


「そうか……料理も、音楽も、すべて同じだったのね。

私は、完璧なレシピという『技術の鎧』に囚われて、

一番大切な、作り手の『魂』を見失っていたんだわ……」

スープの温かさに涙し、料理の原点を思い出した美佐子は、

その後も次々と運ばれてくる料理を、今度は「一人の客」として心から楽しんだ。

亮太の豪快かつ繊細なメインディッシュ、そしてカイトたちの心地よいジャズに身を委ねるうちに、

彼女の凍りついていた心は、春の雪解けのようにじんわりと解きほぐされていった。


ディナーの終わりを告げる船内アナウンスが流れる頃、美佐子は席を立ち、

Bデッキの奥にあるシーサイドバーへと足を向けた。

ドアを開けると、そこは波の音だけが静かに響く、琥珀色の大人だけの空間だった。


「いらっしゃいませ。お待ちしておりました、美佐子様」

カウンターの中で、バーテンダーの須賀が、いつもと変わらない穏やかで深い微笑みで彼女を迎えた。


美佐子はカウンターの止まり木に腰掛け、少し驚いたように首を傾げた。

「……私の名前を、ご存知なのね。お忍びのつもりだったのだけれど」


「ええ。ですが、実(まこと)を言いますと、あなたが乗船されることは最初から分かっておりました」

須賀は磨き上げられたミキシンググラスを傾けながら、静かに語りかけた。

「先日、この船にイギリス大使館の参事官である大沢様というお客様がお見えになりましてね。

その大沢様が、退官後の最初の仕事として、私たちの船をInstagramで世界に向けて

紹介してくださったのです。それをご覧になって、すぐに予約を入れてくださったのでしょう?」


美佐子はハッとして、それから「ふふ……本当に、あのジェントルマンの審美眼には敵わないわね」

と、この日一番の悪戯っぽい笑顔を見せた。

「ロンドンにいた頃から、大沢様の味覚の厳しさは有名だったの。

あの人が『生涯で最も贅沢な午後を過ごした』なんて書くものだから、

居ても立ってもいられなくなって……。でも、来て正解だったわ。あの子たちのスープ、

本当に素晴らしかった。おかげで、少しだけ元気になれた気がするわ」


「それは何よりです」

須賀は静かに、美しいエメラルドグリーンのカクテルを美佐子の前に差し出した。

「お口直しに、ペパーミントとハーブを効かせた軽いカクテルです。

……一通りのお食事で、お体に『栄養』は行き届いたかと存じますが、

あなたのその美しい『心』は、まだ少し、お疲れのようですね」


須賀の深く見通すような優しい眼差しに、美佐子はカクテルグラスを揺らしながら、

思わず胸の奥にある本音をポロリとこぼしてしまった。


「……ねぇ、須賀さん。私はずっと、完璧な料理本を書き、完璧な技術を後輩たちに教えてきたわ。

だけど、いつの間にか、自分が何を作ればいいのか分からなくなってしまったの。

私の技術も、私の料理も、もう時代に置いていかれるんじゃないかって……。

そんな風に、自信を失いかけていたのよ」


世界から賞賛されるトップシェフが、夜のバーで漏らした小さな告白。

須賀はそれを否定もせず、ただ静かに受け止めると、温かい声で彼女を励ました。


「美佐子様。完璧な技術や理論は、もちろん素晴らしいものです。

ですが、先ほどあなたが召し上がったスープを作った亮太は、あなたの書いた本をボロボロになるまで

読み込み、あなたの背中を追いかけてあの味に辿り着いたのです。

あなたの注いできた情熱は、決してあなたを裏切らない。

それどころか、こうして次の世代の『魂』となって、今度はあなたを救うために

還ってきたではありませんか」


「亮太さんが……私の本を?」

美佐子は目を見開いた。


「ええ。あなたはもう、一人で完璧な鎧を背負う必要はありません。

どうかご自身の作ってきた歴史に、誇りを持ってください」

須賀はそう言って、優しく上を指差した。


「さあ、夜風が心地よい時間です。最上層のAデッキにて、パティシエの成人が、

あなたのために特別なスイーツと温かいコーヒーをご用意して待っております。

ブルートーン号の夜の特等席へ……いってらっしゃいませ」


須賀の言葉に、美佐子の胸の奥に残っていた最後の「迷い」の霧が、すうっと晴れていくようだった。

「ありがとう、須賀さん。素晴らしいおもてなしね」


美佐子はカクテルを飲み干すと、今度はしっかりと前を向き、凛とした足取りで、

成人の待つ星空のデッキへと階段を上がっていくのだった。


彼女の死にかけていた五感が、今、ブルートーン号の海の上で、完全に息を吹き返そうとしていた。


Bデッキのシーサイドバーで須賀のカクテルと言葉に癒やされた美佐子は、

誘われるままに最上層のAデッキへと足を踏み入れた。


扉を開けた瞬間、心地よい夜風と共に、弾けるような明るい声が彼女を包み込んだ。


「美佐子様、Aデッキへようこそ! お待ちしておりました!」


フロントのチャンが、満面の笑みで彼女を特等席へと案内する。

そこには、月明かりに照らされたチーク材のテーブルの上に、

宝石のように美しいティーセットが用意されていた。


美佐子の前に並べられたのは、パティシエの成人が丹精込めて作り上げた品々だった。

一つは、彼がイングランド修行時代に師匠アーサーから直々に教わった、

素朴ながらもバターの香りが芳醇な伝統の焼き菓子。

合わせるのは、ここ西宮に本店を置く世界的なブランド『ムレスナティー』の香り高い紅茶。

そして、その中央に鎮座するのは、あの神秘的な青い輝きを放つチョコレート

――英国王室御用達の称号を得た、伝説の『ブルートーン』だった。


「これが……あの大沢様が『本物』と謳い、世界を震撼させたチョコね……」


美佐子は畏敬の念を込めて、その一粒を口に含んだ。

なめらかな口溶けと共に広がる、幾重にも重なった香りの層。

それは、彼女がこれまでの人生で一度も経験したことのない、圧倒的な調和(マリアージュ)だった。

「……噂通りだわ。いえ、噂以上。この一粒に、どれほどの情熱が込められているのか

……料理人として、震えるほどの覚悟を感じるわ」


そこへ、「失礼いたします」と、白いコックコートを正した成人が挨拶に現れた。

美佐子は彼を見つめ、静かに問いかけた。「あなたが成人くんね。

このチョコを作り上げるまで、ロンドンで一体どんな苦労をしてきたの?」


成人が少し照れくさそうに、「いえ、僕はただ……」と語り始めようとした、その時だった。


「ちょっと成人さん、謙遜しすぎですよ! 美佐子様、聞いてください!」


チャンが堪らず割って入り、身振り手振りを交えながら、

マシンのような勢いで成人のエピソードを話し始めた。

異国の地での師匠アーサーとの出会い、人種差別の壁、厨房での孤独な闘い、

そして皇太子妃の個人秘書の前でこのチョコを披露した奇跡の夜のこと――。

チャンの弾けるようなマシンガントークによって、成人の歩んできた壮絶な道のりが、

鮮やかな色彩を伴って美佐子の目の前に展開されていった。


成人の不器用なまでの誠実さと、それを支える仲間たちの熱い絆。

美佐子は興味深く、そして深く深くその話に聞き入った。

彼女の胸の奥で、燻っていた残り火が、パチパチと音を立てて火を噴き始めようとしていた。


その瞬間、彼女の背後から、夜の静寂を切り裂くような、あまりにも力強く、

あまりにも情熱的なアンサンブルが爆発した。


「――っ!?」


振り返ると、そこにはカイト、ジョージ、ベンの3人が楽器を構えていた。

始まったのは、かつて日本中の料理人を熱狂させたあの伝説の旋律。

――『料理の鉄人』のメインテーマ、「Show Me Your Firetruck」のジャズアレンジだ。


高鳴るブラスの咆哮。疾走するリズム。

それは、闘う料理人(シェフ)たちの魂の叫びそのものだった。


「……ふふ、ふふふ……あはははは!」


美佐子は突然、声を上げて笑い出した。

目からは涙が溢れていたが、その瞳には、失われていたはずの猛々しいまでの

「情熱の炎」が真っ赤に燃え上がっていた。


「参ったわね。不完全なスープに心を解かれ、最高のチョコに魂を震わされ

……最後はこんな音楽で、私の火を呼び覚ましてくれるなんて」


美佐子は立ち上がり、夜の神戸の街並みに向かって、高らかに宣言した。


「決めたわ。私、もう一度厨房に立つ。完璧なレシピじゃなく、食べる人の魂を燃やす、

そんな料理を作るために!」


カイトのサックスが、彼女の再出発を祝福するように、

夜空高く突き抜けるようなハイトーンを響かせた。

胸に宿った熱い炎を噛み締めるように、美佐子はそっと深く息を吐き出すと、

近くで見守っていた佐々木支配人と村田船長を自分のテーブルへと呼び寄せた。


「佐々木さん、村田船長。本当に素晴らしい夜をありがとうございました。

この船のおもてなしは、世界中のどこにでもある星付きレストランより、ずっと贅沢で、本物だわ」

最高の賛辞を贈る美佐子に、村田船長は髭を蓄えた顔を綻ばせ、佐々木支配人は深く、

気品ある一礼を返した。

「美佐子様、温かいお言葉、実(まこと)に光栄に存じます。すべては、お客様の笑顔のために」


「それでね、お二人にお願いがあるの」

美佐子は悪戯っぽく微笑むと、厨房の入り口で腕を組んでこちらを見ていた亮太シェフを手招きした。

亮太は「チッ」と照れ隠しに鼻を鳴らしながらも、ゆっくりとテーブルへと歩み寄ってくる。


「亮太シェフ。私、次の新しい料理本を執筆することに決めたわ。

……その記念すべき第1章はね、私に料理の原点と自信を取り戻させてくれた、

あなたの厨房の、あの『不完全で、愛に溢れたスープ』から書き始めたいの。

レシピを載せる許可を、私にくださらないかしら?」


「――えっ!?」

後ろで聞いていたバロンと慎太郎が、驚きのあまり声を裏返した。

世界的な美佐子の料理本のトップを、自分たちのスープが飾るのだ。


亮太は一瞬驚いたように目を見張ったが、すぐにいつもの不敵な笑みを浮かべ、前を向いた。

「へっ……俺たちの出汁の秘密を世界中にバラされんのはちっとばかし惜しいが、

あんたみたいな一流のシェフがそこまで言うなら、断る理由がねぇな。

喜んで、いくらでも書いちゃってください」


亮太はそう言うと、肉厚で大きな右手を差し出した。

「ありがとう、亮太シェフ。素晴らしい本にしてみせるわ」

美佐子がその手をしっかりと握り返し、2人のプロフェッショナルの間で熱い握手が交わされた。


「やったぁぁぁーーー!! 成人さん、聞いた!? 世界一の料理本に私たちのスープが載るんだよ!!」

「うん、すごいよチャン! 亮太さんの頑張りが世界に届いたんだ……!」

それを見ていたチャンと成人は、我がことのように飛び跳ねて大喜びし、

フロア全体が温かい笑顔と拍手に包まれていった。


その幸福な光景を讃えるように、ステージからは『料理の鉄人』のテーマが、

より一層熱く、より一層輝かしいグルーヴを伴って、夜の海へと鳴り響いていた。

レストラン船『ブルートーン号』の夜の海の上で、一人の偉大なプロフェッショナルが、

今、最高の笑顔と共に劇的な復活を遂げたのだった。


【第30話:五感の旅人と、不完全なスープ 完】

第30話を最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました!


今回の『プロフェッショナル編』、書きながら私自身も胸が熱くなってしまいました。

大沢さんのInstagramという現代的な「縁」から始まり、亮太、須賀、そして成人とチャンの

コンビネーション……ブルートーン号の全員がそれぞれの役割を果たし、

最後は音楽隊が『料理の鉄人』でトドメを刺す!


美佐子さんというトッププロの心を動かしたのは、最先端の技術ではなく、

彼らの「不器用なまでの純粋な魂」でした。カイトたちのジャズアレンジによる

「Show Me Your Firetruck」、想像しただけで鳥肌が立ちませんか?


小さなレストラン船が、世界レベルの巨匠の心をも救った。この誇りを胸に、

ブルートーン号はまた次の目的地へと進みます。

さあ、次回の第31話。今度は一体どんな海風が、新しい物語を運んでくるのでしょうか。

どうぞ、楽しみにお待ちください!


野内(マサ)

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