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「・・・は?」
「私がアナタの彼女になるわ・・・だから、渡会君への復讐は、止めてくれない?」
「ふっ・・・ふざけたこと言ってんじゃねえ!舐めてんのかッ、ああッ!?」
突拍子も無い私の発言・・・。
それに対する飛田の反応は・・・激怒であった。
「ふざけてない!私は本気よ」
「意味が分かんねえ!どうしてそうなる!?」
「決まってるじゃない!渡会君を守りたいからよ!」
「・・・ますますわかんねぇ。俺と付き合う理由が、渡会を守りたいからだぁ・・・?」
「・・・私ね、さっきアナタの恋愛観を聞くまで、飛田君の考えは支離滅裂だと思っていたの・・・。「お付き合いしましょう!」的なやりとりが何一つ無かったのに、付き合ってることにされているって聞いたときは、正直・・・不快だったわ」
「・・・・・・・・・」
「でもね・・・『長い時間一緒に過ごして、他者からそういう関係だと認知されていれば、勘違いしても仕方が無い』っていう飛田君の意見も・・・今の私は間違いだとは思えないの。だから・・・アナタに勘違いさせた私に償いをさせて欲しい」
「・・・・・・・・・」
「渡会君のことは好き。でもそれは諦めて、これからはアナタの恋人になるわ。アナタのコトを好きになるよう努力するし、望むなら金輪際、渡会君とは会話しない・・・。だから、その代わりではないけれど、彼に暴力を振るうのは止めてほ・・・」
「・・・ふざけんな」
「・・・え?」
「ふざけんなぁあああ!!!」
突然の飛田の叫声!
それは、この倉庫全体を震わせたのではないかと思うほどに反響した!
「・・・と、飛田君?」
「俺はなぁ・・・そんな形だけの彼女なんて欲しくねえんだよ!相手に嫌々彼女『役』やらせてるって分かってる関係、楽しめるわけ無えだろ!」
「そ・・・それは・・・」
「しかも、ソイツには本命の相手がいて、その相手が俺が憎くて憎くて仕方ない男だって知ってんだぞ!俺が、そんな女を彼女にして嬉しいと思えるって!?思える訳無えだろ、クソッ!」
飛田はそう言うと、私の胸ぐらを掴んで引き立たせる。
「俺はもう、お前に執着なんかしてねえよ!だがな、だからといって渡会に渡す気も無え。お前には、自分の為に駆けつけてくれた男が、自分のせいで痛めつけられるところを、ひたすら見ててもらうぜ」
「いや・・・止めて・・・」
私は懇願する。
しかし、自らの願いに対する彼の答えは・・・
「宇佐美。お前は勘違いしてるようだから言っておくけどな・・・」
これは・・・『お前』に対する復讐でもあるんだぜ。
これ以上無い・・・ハッキリとしたNOだった。
「おい、もういいかよ?」
私と飛田・・・2人きりだった倉庫に第三者の声が響く。
錆びて立て付けが悪くなり、並大抵の腕力しか持たない者では、おおよそ動かすことすら出来ないであろう巨大な扉・・・。
それを片手で難なく開けて中に入ってきたのは・・・『金髪』のアイツだった。
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