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『金色』嫌いな俺の青春  作者: えみお


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6-5

 本日より、小説の記載方法を変えてみました!(スマホで読みやすいように改善)

 賛否両論あるかと思いますが、ご意見ある方はお気軽に感想等でお伝えいただけたら幸いです。

 よろしくお願いいたします!

 電話越しに俺の名前を読んだ時の飛田の声・・・それは先日、自分に対して「後悔させてやる」と言ったあの時と何一つ変わらない・・・重く、濁ったものだった。

 

 宇佐美からの絶交宣言は、もう半月以上前の出来事だったはず・・・。

 

 しかし、きっと飛田の中で、俺に対する復讐心は増加することはあっても、風化することは無かったのであろう・・・。


 そして、今日・・・彼はその暗く淀んだ気持ちを、いよいよ行動に移したのだ。






 恐らくは・・・臆病で『弱い』俺の警戒心を、易々と超えていく超えていく形で!






「渡会君・・・?どうしたの?」


 持ってたスマホを取り落とし、その場で呆然としている俺を見た宇佐美。

 

 きっと彼女はそんな俺の様子を心配し、声を掛けてくれたのだろう。


 しかし・・・そんな優しい彼女の親切に対し、俺は咄嗟に人差し指を立てる。


 その意味は世界共通・・・「静かに!」のジェスチャーであった。


「・・・!」


 我が校のアイドルは頭の回転も良い。


 俺のいきなりのハンドサインに対し、彼女は戸惑うことも無く、直ぐさま行動に移してくれる。


(「そんなところも俺は・・・って今はそれどころじゃねえ!」)


 俺はスマホを拾い直す。


 そして、弱気になった自身の気持ちを奮い立たせる為、深呼吸を1つ挟むと、電話を耳に当てた。


「飛田か?・・・どうしてお前が爺ちゃんのスマホを持ってる?」


 自らの心情とは裏腹に、声はあくまで平常を装った。


 自らの焦りや戸惑いを『敵』に知られることに、益など無いからだ。


「なんだぁ?もっと焦るかと思ったが・・・お前もしかして状況分かってないか?」


「状況?何のことだ・・・ああ!もしかして、俺の爺ちゃんが何処かで落としたスマホを拾ってくれたのか?だったら礼を言わなくちゃいけないな!」


 そんなわけ無い・・・そう思いつつも、俺は理想を口にした。


 しかし・・・理想はあくまで理想。


 そして現実はいつも理想を下回る・・・。






「おいおい・・・お前・・・あんま調子に乗ってると、今俺の足下で呻いてるジジイが、更に痛い思いすることになんぞ!」






 呻いているジジイ・・・更に痛い思い・・・!


 その言葉を聞いた瞬間、俺から冷静さは失われた。






「おい・・・もしそれ以上なんかやってみろ!ただじゃおかねえぞ!」






 日頃から口数が多いわけでも無く、話すとしても抑揚が少ない俺・・・。


 そんな自分の口から発せられた、暴力的な文言に、依然として隣にいた宇佐美の身体に緊張が走るのが分かった。


(「宇佐美には、こんな俺・・・見せたくなかったな・・・」)


 そう思うものの、激昂した自身の感情はとても制御できるものではないのだ。






「・・・はっ!ようやく本性表しやがったか!そうだよな!お前はそういうヤツだ。そういうヤツだったよ!」






「・・・は?そういうヤツだった?」


 飛田の意味深な発言に、俺は高校入学からの数ヶ月の記憶を掘り起こす。


 ヤツとの諍いはこれまでに2度・・・宇佐美からの絶交宣言まで含めるのなら3度あり、それ以外に俺が飛田と言葉を交わすことは一切無かった。


 そして、その3度の接触のなかで、俺が飛田に対し、暴力的な発言をしたことは皆無。


 それどころか、俺が学校内でそんな態度をとった事実は存在しない。 






 だとすれば・・・飛田は、いったい何時の話をしているんだ?






「なんだ・・・思い出せねえか?情けねえなぁ・・・」


 すると、痺れを切らした飛田の次のひと言。


 そのひと言で、俺はヤツが何時の話をしているのかを、ようやく理解することとなる。






「俺は忘れてねえぞ・・・忘れられるわけがねえ・・・アレだけ、しこたま殴られたんだからよぉ・・・なあ・・・()()!!!」









 ここまで読んでいただきありがとうございます!

 これからも、鋭意作成し続けたいと思いますので、応援の程、宜しくお願いいたします!

 また、感想・レビュー・ブクマ・評価・コメントなどもらえると、作者は本当に喜びます!(ガチ!!!)

 ぜひ…清き一票を!!!

 

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