50 本番
更新、遅くなってしまって申し訳ありませんっ!
「いい?いつもどおりやること。」
梓先輩が一人一人の顔を見ながらいう。
生徒達の声で騒がしい体育館から薄い幕で隔てた舞台上、私達はその中央に集まっていた。
「全校生徒、プラス先生と保護者が来る。でもね、成功しても失敗しても、私達がやってきたことにかわりはないの。」
「プレッシャーは重い。客席からの目線は痛く、緊張もするだろう。役者だけでなく、裏方も同様に。」
琢磨先輩が一つ一つ、噛みしめるように言った。
「失敗してもいい。だから…」
「「「楽しめ!」」」
中Tの言葉を引き継ぐように呟いた。
……全員で。
「分かってんじゃん。」
中Tが嬉しそうに、ニヤリと笑った。
「全員位置に着け!!」
琢磨先輩の合図で、全員が自分の所定位置につく。
「琢磨?そろそろいいか?」
生徒会長が幕の間から顔を出した。
「あぁ。アナウンスよろしくな、会長。」
会長は頷くと、舞台横の司会席に戻っていった。
「プログラムナンバー5、演劇部による劇。題名、人魚と王子。」
ガーッという幕の上がる音、舞台が露わになり、段々と静まる歓声。
私と優壱は目で合図し、フットライトと舞台照明を同時に点灯させた。
ライトがつく直前、緊張や喜び、その他色々な感情の入り混じった顔で……
しかし同時に部員全員がニヤリと笑ったのを感じた。
掛け持ち中の小説に、主人公ちゃんを出しました。
見なくても差し支えありませんが、見ていただければうれしいです。




