第五話 攻略!ダンジョンを突破せよ!8
C級パーティー到着と道案内
コボルト狩りから数日後。
風の召喚少年団がギルド支所で待っていると、マーサおばちゃんが明るい声で呼びかけた。
「みんな、ちょうどいいところに来てたわ!
C級冒険者パーティーが到着したの。
新ダンジョンの調査を担当してくれるわよ」
支所の外に停まった馬車から降りてきたのは、3人組のC級パーティーだった。
リーダーの男性が一歩前に出て、爽やかな笑みを浮かべた。
「はじめまして。俺はイーグル・スピア。
槍戦士をやってる。
うちのパーティーは**『イーグルランス』**だ。
こっちは魔法使いのリアと、斥候のガンツだ」
イーグルは30代前半の長身の男で、背中に長大な槍を背負い、堂々とした風格があった。
リアは落ち着いた雰囲気の女性魔法使い、ガンツは寡黙そうな斥候の男性だった。
クレスが代表して頭を下げた。
「風の召喚少年団です。
発見したのは僕たちです。場所まで案内します!」
イーグルは少年たちを見て少し驚いた顔をしたが、すぐに笑顔になった。
「H級の子供パーティーか……なかなか勇敢だな。
じゃあ、頼むよ。道中、いろいろ教えてくれ」
一行はすぐに森の奥へと向かった。
カイルが先頭でスカーレットを飛ばし、道案内をしながら説明した。
「コボルトを倒した開けた場所のさらに奥です。
入り口は苔と蔦に覆われていて、ちょっと見つけにくいと思います」
チェスターが横から補足した。
「内部はまだ誰も入っていません。
僕たちが発見した時点では、コボルトが巣にしていた痕跡がありました」
アネットが心配そうに言った。
「中はまだ未知のダンジョンです。
どうか、気をつけて調査してください」
エレナは少し後ろで、
「私たちも……いつか入れるようになりたいです……」と小さく呟いた。
クレスは残念そうにしながらも、
「僕たちもいつかC級になって、このダンジョンに挑戦したいです。
イーグルさんたち、もし何か分かったら教えてください!」
イーグルは笑いながらクレスを軽く頭を撫でた。
「わかった。
お前たちのおかげで発見できたんだ。
礼はしっかり言うよ」
約30分後、一行はあの隠された洞窟の入り口に到着した。
蔦と苔に覆われた石の扉のような入り口が、静かにそこにあった。
イーグルが槍を構え直し、仲間たちに合図を送った。
「よし、ここだな。
少年団のみんな、案内ありがとう。
ここからは『イーグルランス』がやる。
君たちは一旦里に戻って待機してくれ」
クレスは名残惜しそうに洞窟を見つめていたが、
すぐに笑顔を作って頷いた。
「わかりました!
僕たちも、いつかここに挑戦できるように頑張ります!」
カイルはスカーレットを肩に戻し、
「何かあったら、すぐに教えてくださいね」
C級パーティー「イーグルランス」は洞窟の入り口で準備を始め、
風の召喚少年団は彼らに別れを告げて里へと引き返した。
帰り道、クレスが少し悔しそうに言った。
「C級にならないと……まだ入れないんだな」
チェスターが静かに慰めた。
「焦るな。
僕たちはまだH級だ。
着実に強くなれば、いつか必ず挑戦できる」
カイルは三召の首飾りをそっと触りながら、
「そうだね……
僕たちも、もっと強くなって……
あのダンジョンを自分の力で攻略したい」
エレナとアネットも静かに頷いた。
新たに発見された洞窟型ダンジョンは、
風の召喚少年団にとって、
次の大きな目標となった。




