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カイルの愉快な冒険  作者: KYO
第一章~風の召喚少年団~
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第五話 攻略!ダンジョンを突破せよ!2

東の沼の粘土採取

東の沼に到着した風の召喚少年団は、湿った空気と水草の匂いに包まれた。

大八車を沼のほとりに停め、クレスが周囲を見回した。

「ここだな……粘土の採取場所。

あれ? もう誰かが切り出してる跡があるぞ」

確かに、沼の浅瀬には新鮮な切り出し跡がいくつも残っていた。

土が整然と削り取られ、近くには他パーティーが使ったらしい小さな旗が刺さっている。

チェスターが地面を調べながら言った。

「別のF級パーティーが先に受注していたみたいだな。

競合依頼だったか……」

アネットが優しく微笑んだ。

「でも、まだ十分量が残っています。

私たちも早めに切り出しましょう」

カイルは樫の杖を地面に突き、ファングとルビィを召喚した(現在は2体同時が限界)。

「よし、みんなで効率よくやろう!

僕とファングが粘土を運ぶの手伝うよ」

一行は大八車から道具を取り出し、粘土の切り出しを始めた。

クレスが力強くシャベルを振り、

チェスターが効率的な切り方を指示し、

アネットとエレナが運搬を手伝う。

しばらくは順調だった。

しかし——

沼の奥から、ガチャガチャという不気味な音が響き始めた。

カイルが顔を上げた。

「待って……何か来る!」

次の瞬間、沼の水面が泡立ち、

泥まみれの細長い手が何十本も飛び出してきた。

マドハンド(F〈低級〉)の群れだった。

「出てきたぞ! 10匹……いや、もっと!」

クレスがシルバー・ストライクを抜き、即座に前へ出た。

「来い! 俺が抑える!」

戦闘が始まった。

クレスが銀色の剣閃で2匹を斬り裂き、

チェスターが矢を連射して頭部を射抜く。

カイルはファングを前衛に、ルビィで回復を撒きながら援護。

エレナの風の刃とアネットの神聖魔法が加わり、最初は優勢だった。

しかし——

倒しても倒しても、次々に沼の底からマドハンドが這い上がってくる。

カイルが息を荒げながら叫んだ。

「15匹目……もう数えるのやめた!

次々に仲間を呼んでる……キリがない!」

チェスターが冷静に状況を判断し、即座に提案した。

「撤退だ!

このままじゃ消耗するだけ。

一旦距離を取って態勢を整えよう!」

クレスは悔しそうに歯を食いしばったが、

仲間たちの顔を見て判断を下した。

「わかった……撤退!

みんな、俺の後ろについて!」

ファングが殿を務め、

一行は大八車を押しながら、泥に足を取られつつも必死に沼から離脱した。

マドハンドの群れは追ってきたが、

沼の外まで出てこなかった。

沼のほとりに戻った5人は、泥だらけで息を荒げていた。

クレスが剣を収め、苦笑いした。

「……F級なのに、予想以上に手強かったな」

チェスターが弓を肩にかけ、

「数が多すぎる。

おそらく巣が近くにあるんだろう。

一度ギルドに報告して、対策を練った方がいい」

アネットがみんなの軽い傷を回復しながら、

「無事に戻れてよかったです……

でも、粘土は少ししか採れませんでしたね」

エレナがカイルの袖をそっと握り、

「……また、みんなで来ようね」

カイルはルビィを肩に乗せ、

小さく頷いた。

「うん……次はちゃんと準備して来よう」

一行は大八車にわずかな粘土を積み、

リーフェの里へと引き返した。

F級クエストとはいえ、

彼らにとって「撤退」という選択もまた、

大切な学びの一つとなった。

風の召喚少年団 ギルド関連設定

ギルドランク:H級固定(全員15歳未満のため)

受注可能クエスト:

個人クエスト:G級 ~ H級まで

パーティークエスト:F級まで

(C級以上のパーティーに所属している場合は制限なしですが、現在は該当しません)

パーティー名:風の召喚少年団

保証人:マイケル・ロング(B級)

メンバー年齢(現在の時間軸)

カイル:12歳

クレス:13歳

チェスター:13歳

アネット:14歳

エレナ:11歳

→ 全員15歳未満のため、H級固定のルールが適用されています。

補足

15歳の誕生日を迎えた時点で、改めてランク審査を受け、通常のランクアップが可能になります。

現在はF級パーティークエストが上限です(例:粘土採取、キャタピラー退治、ウェアラット退治など)。

緊急依頼や特別な事情がある場合でも、基本ルールは変わりません(ただし村長やマイケルなどの大人が許可・同行するケースは例外的に認められることがあります)。

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