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カイルの愉快な冒険  作者: KYO
第一章~風の召喚少年団~
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第四話 緊急依頼!オーガを倒せ!2

消えたオーガ

リーフェの里は、未曾有の緊張に包まれていた。

緊急依頼を受けて駆けつけたD級以上の冒険者たちが里の周囲を固め、森の奥へと討伐隊を組んで出発した。

その中には、マイケル・ロング率いるパーティーも含まれていた。

マイケルは大斧を肩に担ぎ、いつもの豪快な笑みを浮かべながら出発前に言った。

「よし、でかい獲物だ。

久しぶりに本気でぶっ飛ばしてやるか!」

しかし——

数時間後、討伐隊から驚きの報告が届いた。

「レッサーオーガは4体確認して全滅させたが……

本体であるオーガの姿が全く見えない!」

里は再びざわついた。

その夜、ギルド支所に緊急ミーティングが開かれた。

村長、司祭、冒険者代表、そしてマイケル・ロングが出席していた。

マイケルがテーブルに両手をつき、提案した。

「村長。

魔獣召喚士のカイル・ランチェスターに協力してもらおう。

あいつのレッドホーク(スカーレット)なら、上空から広範囲を索敵できる。

里の中にいながらにして、オーガの位置を特定できるはずだ」

村長は渋い顔をした。

「……まだ12歳の子供を、こんな危険なことに巻き込むのか?」

マイケルは真剣な目で答えた。

「危険なのは里全体だ。

カイルは家が里の端にあるから、家族ごと中央のアルベイン道場に避難させればいい。

道場なら守りやすい。

俺も責任を持って見張る」

村長は長いため息をついた後、ようやく頷いた。

「……わかった。

里の中で、冒険者に守られながらの索敵に限る。

カイルを連れてきてくれ」

カイルは家族とともにアルベイン道場に避難していた。

道場の広間に毛布を敷き、ルークと一緒に座っていると、

マイケル・ロングの使いの冒険者が駆け込んできた。

「カイル! 村長の屋敷に来てくれ!

お前のスカーレットが必要だ!」

カイルは少し緊張しながらも、すぐに立ち上がった。

「わかりました!」

すると、クレス、チェスター、アネット、エレナもすぐに集まってきた。

クレス「俺たちも行く!」

アネット「カイルくん一人じゃ心配です」

エレナ「……私も、ついていきます」

こうして、風の召喚少年団全員が村長の屋敷へと急いだ。

村長の屋敷の広間では、マイケルと数名の冒険者が待っていた。

マイケルがカイルを見て、力強く頷いた。

「悪いな、カイル。

お前のスカーレットに森全体の索敵を頼みたい。

オーガの本体がどこに潜んでいるか、探してくれ。

もちろん、カイルは里の外には出なくていい。

上空からで十分だ」

カイルは少し息を飲み、しかしはっきり答えた。

「……わかりました。

やってみます」

エレナがカイルの袖をそっと握った。

カイルは深呼吸をし、右手を掲げた。

「スカーレット……来い!」

赤い光が広がり、美しい赤い羽のレッドホークが現れた。

カイルはスカーレットの頭を優しく撫で、

静かに、しかし力強く命じた。

「森全体を……上空から探して。

オーガを探してくれ」

スカーレットは鋭く鳴き、窓から夜空へと舞い上がった。

里の夜に、

小さな召喚士と赤い翼が、

静かに、しかし確実に影を追う——

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