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カイルの愉快な冒険  作者: KYO
第一章~風の召喚少年団~
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第三話 始動!風の召喚少年団!9

ジーノ夫妻の猫を探せ

数日後、風の召喚少年団は再びシルフェリアの里を訪れていた。

防具の調整と、次のクエストを探すためだ。

里の小さなギルド支所で、マーサおばちゃん(出張中)のかわりにエルフの受付嬢が依頼書を差し出した。

「シティクエストです。

『ジーノ夫妻の猫を探せ』——里の中で行方不明になった猫を探す依頼です。

難易度はH級。報酬は金貨5枚+ギルドポイント5P+幸運判定1回。

……可愛い猫ちゃんなので、優しく探してあげてくださいね」

クレスがすぐに受諾した。

「猫探しか。簡単そうだな。引き受けよう!」

ジーノ夫妻の家(木の家の上層)

老エルフの夫婦が心配そうに待っていた。

夫・ジーノ:「うちの『ミント』が昨日の夜からいなくなってしまって……

いつもは夕方には帰ってくる子なんですが……」

妻・ジーノ:「ミントは白い毛に、首に緑のリボンを付けた子です。

風の精霊が好きで、里の中をふらふらしていることが多いんですけど……」

エレナが目を輝かせた。

「ミントちゃん……! 私、絶対に見つけます!」

カイルはスカーレットを肩に乗せながら、

「じゃあ、早速探しましょう。

僕の召喚獣で索敵します!」

一行は里の中をくまなく探し始めた。

カイルはファングとスカーレットの2体同時召喚でファングが地面をスカーレットは上空から索敵。

チェスターが斥候スキルで隠れやすい場所をチェックし、

エレナが風の祝福で木々の匂いを追った。

クレスとアネットは住民に聞き込みをしながら進む。

しかし、なかなか見つからない。

アネットが心配そうに言った。

「里の中なのに……どこに行っちゃったのかしら」

すると、突然——

スカーレットが鋭く鳴いた。

「キー! キー!!」

カイルが即座に反応した。

「スカーレットが反応した! 北の果樹園の方だ!」

果樹園の奥、大きな古い木の根元に、白い毛玉が丸まっていた。

「ミントちゃんだ!」

エレナが駆け寄ろうとした瞬間、ミントがビクッと震えて木の穴に逃げ込んだ。

クレスが笑いながら言った。

「怯えてるな。

優しく近づかないと……」

チェスターが素早く動いた。

「俺が回り込んで出口を塞ぐ。

カイル、ルビィで安心させてくれ」

カイルがスカーレットを戻し、ルビィを召喚し、

「ルビィ、優しく回復の光を……」

ルビィが額の宝石を柔らかく光らせ、

ミントの不安を少しずつ和らげた。

エレナがそっと手を伸ばし、

「ミントちゃん……大丈夫だよ。おうちに帰ろう?」

ミントはエレナの手に顔をすり寄せ、ようやく安心した様子で抱っこされた。

ジーノ夫妻の家に戻ると、夫婦は涙を浮かべて喜んだ。

「ミント! よかった……本当にありがとう!」

報酬の金貨5枚を受け取り、夫妻からはお礼に「風の蜂蜜菓子」をたくさんもらった。

クレスが満足げに言った。

「シティクエストも悪くないな。

みんな無事に解決できてよかった」

カイルはルビィを肩に乗せ、

「うん。ミントちゃんも喜んでるみたいだ」

エレナはミントを抱いたまま、

嬉しそうにカイルの隣を歩いていた。

風の召喚少年団は、

今日も里の小さな平和を守ったのだった。

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