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カイルの愉快な冒険  作者: KYO
第一章~風の召喚少年団~
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第三話 始動!風の召喚少年団!7

勇者の片鱗

リーフェの里の広場で、クレス・チェスター・アネットの三人が新装備の調整をしていた。

その時、村の外れから子供たちの悲鳴が響いた。

「わあああっ! モンスターだ!」

三人が同時に顔を上げた。

畑の方で、フォレストウルフ3匹が村の幼い子供たち(ルークを含む5〜9歳児)を追いかけていた。

クレスが即座に剣を抜いた。

「子供たちが危ない! 俺が行く!」

チェスターが弓を構えながら冷静に言った。

「待て、クレス。状況を確認してから——」

しかしクレスは止まらなかった。

「確認してる時間はない! アネット、援護を!」

クレスは迷わず駆け出した。

その背中は、まっすぐで、まるで本物の勇者のように力強かった。

フォレストウルフが一番小さな子供に飛びかかろうとした瞬間——

シャンッ!

銀色の軌跡が夕陽を切り裂いた。

クレスが子供の前に立ちはだかり、シルバー・ストライクで狼の牙を弾き返した。

「ここは俺が守る!」

一匹のウルフが横から襲いかかる。

クレスは体を低く沈め、勇気の祝福を全力で発動させた。

「うおおおおっ!!」

覇気が爆発し、剣が一閃。

狼の首を正確に捉え、一撃で吹き飛ばした。

残り2匹が同時に飛びかかってきたが、

クレスは怯まずに踏み込み、

「みんな、逃げろ! ここは任せろ!!」

子供たちを背中で守りながら、2匹の狼を同時に相手にし続けた。

その剣筋は、ただの子供のものではなかった。

チェスターが素早く矢を連射しながら援護した。

「クレス! 右のやつを狙う!」

アネットが聖印を掲げ、神聖魔法をかけながら叫んだ。

「神聖魔法・小回復! クレス頑張って!」

クレスは二匹目の狼を斬り倒し、最後の一匹に向かって全力で跳び上がった。

「これで……終わりだ!!」

レア級の片手剣が美しい銀色の弧を描き、

フォレストウルフを一刀両断にした。

狼たちが散り散りに逃げていくのを確認すると、

クレスは息を荒げながら剣を下ろし、震える子供たちに優しく声をかけた。

「……もう大丈夫だ。

怖かったよな。でも、もう平気だから」

ルークがクレスにしがみつきながら泣きじゃくった。

「クレス兄ちゃん……かっこよかった……!」

少し離れた場所からその光景を見ていたチェスターが、静かに呟いた。

「……あの剣筋、ただの子供のものじゃないな。

アレスさんの血か……」

アネットは聖印を胸に当て、優しく微笑んだ。

「神様も、きっとクレスの勇気を認めてくださったわ……」

クレスは照れくさそうに頭を掻きながら、

子供たちを安全な場所まで連れて戻ってきた。

チェスターが弓を下ろし、静かに言った。

「無茶しすぎだぞ、クレス。

でも……お前がリーダーじゃなかったら、子供たちは危なかった」

アネットも頷いた。

「本当に……クレスは、勇者みたいだったわ」

クレスは少しだけ目を伏せ、それから力強く二人を見回した。

「……俺はまだ弱い。

でも、みんなを守れるくらいには、絶対に強くなる。

風の召喚少年団……これからも、よろしくな」

夕陽がクレスを照らし、

その影はまるで、いつか本物の勇者になる少年の姿のように長く伸びていた。

シルバー・ストライク

正式名称:シルバー・ストライク(Silver Strike)

製作者:バルドゥーク・アイアンフィスト(若かりし頃の作品)

品質:レア級(C+)

種類:片手剣(片手持ち推奨・軽量)

外見

全体的にシンプルで実用的なデザイン。

刀身は細身でスラリと長く、普段は鈍い銀色。

振り抜いた瞬間に刀身全体が澄んだ輝く銀色に変化する(光を強く反射し、目がくらむほどの輝きを放つ)。

柄は黒革巻きで、シンプルながら握りやすい。

鍔の部分に小さな風のクリスタル欠片が埋め込まれている(目立たない)。

特殊効果

ストライク・シフト

振り抜くたびに刀身が輝き、命中した相手に「銀の衝撃」を与える。

物理ダメージに加え、軽い麻痺・怯み効果が発生(特に獣系・不死系に有効)。

勇者の片鱗

持ち主の勇気・覇気が高まっているほど、刀身の輝きが強くなり、攻撃力・切れ味が向上する(クレスとの相性が非常に良い)。

軽量

見た目より非常に軽く、13歳のクレスでも長時間振り回せる。


クレスとの関係

クレスがバルドゥークの店で「二本目」を選んだ瞬間に刀身が輝いたことで、

バルドゥーク本人から「良い目利きじゃ」と絶賛された一品。

クレスはこの剣を「自分の初めての本物の武器」として大切に扱っている。

現在、風の召喚少年団のリーダーとして最も頼りにしている相棒。

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