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ゼノマギア  作者: ささみ
第2章 なぜ彼は魔法少女であれるのか
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第33話 危機

「で、あれ結局何だったんだ?」

「魔物の襲撃ですね」

「そっちじゃねぇよ、いやそっちも気になるけどさ?」


 魔法少女機関の会議室でおっさんにあれが何だったのかを聞かれた。

 う~んなんて答えよう?


「待って、魔物以外に何かあったの?」

「ん?あぁ、そういえばお前らは見てないのか」


 委員長が何があったのかをおっさんに聞いている。

 確かに言われてみればあさみたちが来てからは、魔法を使っていなかったな。


「どうやってかは知らねぇけど、宇佐戯が魔法を使ってたんだよ」

「はい?」

「え!もしかしてついに宇佐戯君が魔法の仕組みを解析したの!?」


 委員長はいまいち理解できていないような反応をし、あさみは純粋に驚いているような反応だ。

 まぁ二人の性格を考えるとこういう反応になるよな。


「完全には解析できてないけど、使ようになる程度には解析は終わってるよ、こんな感じで」

「お~!」

「ほ、ほんとに使ってる……」


 試しにアクアスピアを生成するといい感じにリアクションをしてくれた。


「一体それはどうやってやってるんだ?俺にもできるのか?」

「あ~、それは無理だね、俺しかできないと思うよ」


 俺が魔法を使えているのはマナゼリーのおかげだけど、いい感じにごまかすか。

 そうだな、あながち嘘ってわけでもないあの説明でいいか。


「俺が魔法を使えるのは、俺の体にマナが宿るようになっちゃったからだし」

「それが原因か~!」


 俺の若干間違っている説明におっさんがなんというか微妙な表情をしている。

 まぁこの説明だと誰でも魔法が使えるわけじゃないしね。


「ねぇアクア、体にマナが宿っていれば本当に魔法が使えるのかしら?」

『あ~、できなくもないと思うぞ』

「そうなのね……」


 委員長が俺の回答に何か気になったのかアクアに質問をしている。

 一体何が気になったんだ?


「なんか気になることでもあったのか?」

「えぇ、なんで変身しなくても魔法が使えるんだろうって、ちょっと気になって」

「……はい?」


 どういうことだ?

 変身なんてしなくても魔法は使えるはずだろ。

 彩夏は知らないけど、思愛も確か前に普通に使ってたぞ。


「どうしたの清華ちゃん、変身しなくても魔法は使えるよね?」

「え、あさみもできるの?」

「当り前じゃん!ほら」


 そういってあさみが手に水でできた球を浮かばせた。

 やっぱりできるんじゃん。

 どうして委員長はそんな質問をしたんだ?


「どういうことアクア?」

『……本来魔法少女は変身しないと魔法を使えない、ただたまに使えるやつが出てくるんだ、本当に極稀にだけどな』

「そうなのね、教えてくれてありがとうアクア」

『……いや、構わない』


 委員長がアクアに質問するとひどく動揺した様子でアクアがその質問に答えた。

 ただ、なんというかそれ本当か?という感じの答えだった。

 なんだろう、何かが違うような……

 そんなことを考えているとおっさんが口を開いた。


「よし、宇佐戯が魔法を使える訳も聞けたし会議終了な」

「え?あ、はい」

「じゃあ、俺は魔物の襲撃についての後処理をする必要があるから」


 そういっておっさんが会議室から出ていった。

 ……え、それでいいの?

 もっと聞きたいことないか普通は?


「……井出さんってこういうところがあるわよね、聞かれたくないところ聞かないようにしているというか」

「……そうだな」


 委員長のその言葉に肯定を返しつつ、俺たちも会議室を出た。


 *  *  *


 魔法少女機関を出た俺は帰り道を歩いていた。


「う~ん、あれでよかったのかな?」


 俺はあの魔物の襲撃で他にやれることはなかったのかを考える。

 別にすぎたことを後悔しているわけではない。

 ただ、もし次同じことが起こった時にどうするべきかを考えているのだ。

 そんなことを考えながら道を歩いていると、ふと何か違和感を感じで足を止める。

 その瞬間ズドンと何かが目の前に降った。


「……は?」

「あら、外れちゃったわね」


 目の前にいたのは槍を地面に突き刺した何者かだった。

 だがその姿にはどこか見覚えが……

 いや、まて、そうだこいつは……!?


「はじめましてね、私は魔王軍先制部隊隊長のアクセラよ、早速だけど死んで頂戴」

「まじか!?」


 アクセラが突き刺さった槍をそのまま振り上げ、こっちに攻撃をしてくる。

 それを何とか体を反らすことで躱し、距離を取ろうとする。

 が、そう簡単には行けず一息入れる暇なく攻撃が入れられ続ける。


「ぐ、なんなんだお前!」

「先制部隊の隊長だって言ったでしょ、それ以上でもそれ以下でもないわ」

「なんで隊長が1人で俺に攻撃してくるんだよ!?」


 マナゼリーを飲む隙が見当たらない!

 このままだといつか攻撃が当たって死ぬ!


「ふっ!」

「ぐっ……」


 アクセラの突きが軽く肩を掠る。

 ……一か八かあれを狙うか?

 いや、やるしかない!


「そこよ!」

「げふっ!?」


 右の脇腹が抉られ、思いっきり吹き飛ばされ、俺はうつぶせの状態で倒れ伏す。


「あら?あらあら?あらあらあら?この程度?この程度だっていうの?」

「……」


 ウ、ウゼ~~~~!!!

 けどおかげで時間ができた。


「げほっ、お前がバカなおかげで助かったよ、これでお前に勝てる」

「はぁ?何言って……」

「変身……」


 うつ伏せになりあいつから口元が見えていない間にマナゼリーを飲み、ディスクを入れておいた俺はその言葉を言った。


 俺の体が光だし、魔法少女の姿へと変わる。


「なぁっ!?」

「……参上、満を持して」


 俺とアクセラが向かい合った。

小話

魔法少女の回復力は結構高く、宇佐戯の場合は脇腹を抉られても1週間もあれば治る。


アクセラ戦が始まったのでポイント乞食します。ポイントください。

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