第75章 斥候
フレイザー兄妹は、「死神」の魔王と対峙する。
フレイザー兄妹は、ソウマからこんなことを言われた。「もしかすると、外の状況が変になっているかもしれないから、様子を見に行っておくとよい」
その日の朝、キョウの姿が元に戻る。
「キョウが元に戻ったからと言って、むやみに外出させないようにしているのは、天候の変化に対応するためだ」と、ソウマは言う。
「外は天候が良いけど」「なぜキョウは外に出してはいけないのかが良く分かった」
ソウマの家を出るフレイザー兄妹は、ウォーカ親子に報告する。
「お前ら、かつて学びを共にしたクラスメイトの弟を守る任務は怠るなよ」とグレイグは言う。
その夜、フレイザー兄妹は、街を歩いていた。
「この国では、魔物のことをバケモノとか、鬼とか、妖怪とか言っていたようだ」「なるべく、襲われることにならなければいいんだけど」「そうだな」
そんなこんなで、街中が静寂に包まれた。「やけに静まり返った」「何か、起こりそう」と、フレイザー兄妹か警戒していたその時、魔物が現れました。
「こいつら、魔王様の邪魔をする人間だな」「魔物だ」
フレイザー兄妹は魔物と対峙する。「この戦い負けられない」
「死ね! クソガキ共!」と、魔物の攻撃が来る。
フレイザー兄妹は攻撃をかわし、聖騎士の剣を抜き対抗する。
ケントが魔物を倒すと、別の魔物が次々と現れる。
「倒しても倒しても、切りがない」「ソウマ君の家まで引き上げよう」
フレイザー兄妹は、ソウマの家まで全力で駆け抜ける。
魔物を振り切って逃げることに成功したフレイザー兄妹は、ソウマに言い伝える。
「なんで魔物が現れたんだ?」「そうよ、そんなのおかしいよ」
「俺には分からないが、恐らく狙いは、お前たちではない。キョウを拐おうとしていると思う」と、ソウマは言う。
「あいつら、魔物の斥候か?」「多分そうだ」
「家に入れば大丈夫だよね?」
「いや、そこは気を抜かないほうが身のためだ。魔物は家に入ることもあるからな」
「そんなときは、あいつらの思い通りにはさせない」
「そうよ。お兄ちゃんと私なら、何があっても出来る限りのことはする」
「頼りにしているぞ」とソウマは、フレイザー兄妹に警護を頼んだ。
しかし、所変わって多くの魔物は、ソウマの家を下見していたのだ。
「あのクソガキ共は、うまく逃げ切れたとして油断しているようだ」
「そうだな。我々の目的は、あのガキ共を始末することではない。例のアイツを魔王様のところへ連れ拐うことだ」
魔物の斥候は、ソウマの弟キョウを連れ去る作戦を密かに立てていることをフレイザー兄妹は知る由もない。
フレイザー兄妹は、ソウマの弟キョウを守ることができるのか?




