第74章 死神
タロットカード「死神」の魔王の噂を聞くと、恐ろしい運命になる事をフレイザー兄妹は知らない。
和の異国のとある場所にて、「ガロン様」「何事だ?」「この供物を捧げます」「おぉ、これはでかしたでござる」と「死神」の魔王ガロンと手下の魔物との会話が行われていた。
ガロンが鬼となった者を食べる。
「ただ鬼にするだけでは、旨味はまぁまぁとの事で」「もっと持ってくるが良い」「ですが、ガロン様。旨味を増すためには、どうすればよろしいのでしょうか?」「呪薬があるではないか」「そうでしたか」と、今のガロンは食べた鬼の味で満たされた。
ソウマは、フレイザー兄妹にキョウの事を話した。
「これから、キョウの事を全て話す。キョウ、こっちに来てくれ」
「兄様。お呼びですか?」「そうだ、今から見せる」
「ソウマは何をするんだ?」と、ケントは言う。
ソウマは、「水をかけるよ」と言い、キョウに水をかけた。
「ひゃっ。冷たい」と、キョウは言う。
すると、キョウの体が、変化していきます。
力が抜け、肉体が縮み、下腹部から大事な何かが姿を消し、胸元が柔らかくなり、徐々に膨らみ始める。
男のように硬かった身体が、女みたいに柔らかくなるように、声も女のように高くなり、髪も長くなった。
「兄様、ひどいよ。こんなことするなんて。ボクの体を元にもどしてよ」と、キョウは言う。
「悪かった。本当のことを話すためなら、仕方ないことだったんだ」とソウマは言う。
ソウマの弟キョウが、男から女になった姿を見たフレイザー兄妹は、「どうすれば、元に戻れるの?」「元の体に戻す方法とかあるのか?」と、問いかける。
「ある。方法はふたつだ。ひとつは、熱湯をかける。もうひとつは、性転換をした日の次の日の太陽が昇る時だ」と、ソウマは答える。
「この間はごめんなさい。何かあったのかなと思って」と、ソフィアはソウマの家の障子を開けたことを謝っても、「良いんだ」と、ソウマは受け入れる。
「この子の体、触ってもいいかな?」「ダメだ、やめなさい」
「本当だったんだ」と、ケントはうっかりキョウの体を触ってしまった。
「こら、やめろ」と、ソウマに叩かれるケントであった。
そんなこんなで、ソウマは目隠しを持ってきた。
(まずいことになった。雲が消えて月が出てきた)「キョウは、月を見ると鬼になってしまうから、これをつけておく」
目隠しされたキョウは、「何も見えないよ」と言う。
「ソウマ君は、弟君を思いやる気持ちでいっぱいだったんだ」と、ソフィアは感心する。
「鬼は本当に居た」ケントは、和の異国に来て以降鬼の存在を初めて知る。
フレイザー兄妹が眠りにつくと、謎の声が聞こえます。
「魔王の所に行かせてはならぬ」
謎の声を聞くフレイザー兄妹には、何らかの不吉が起こることを知らない。




