第73章 不吉なる存在
フレイザー兄妹は、ソウマの弟キョウを守るために、不可解な事を調べる。
フレイザー兄妹は、和の異国に起こっている不可解なことについて、調査を続行していた。
「お兄ちゃん、ソウマ君の弟について、聞き込みをするしかなさそうね」
「そうだな」
「ソウマの弟キョウは、周りの人々からどう見られていたのか?」と、ジョフレは言う。
その時、フレイザー兄妹は、ジョフレの父親グレイグに会う。
「私の息子と上手く行っているか?」
「上手く行っているが」「もし、うまく行かなかた場合は、駆けつけるように団長から言われた」
「大丈夫よ。お兄ちゃんと私なら、魔物なんて平気」
ジョフレは、「親父、なぜここに来たんだ?」と言う。
「ワシは、お前のことを思っておる。ワシも共に調査することにしたのだ」とグレイグは言う。
グレイグと合流したケント達は、夜の街を歩く。
「絶対に月を見せないように」と、ソウマは言う。
ソウマの弟キョウは、一度鬼になると、手が付けられないほど暴れるからだ。
性転換も重なると、さらに危険性が増すという体質になっている。
ケント達聖騎士団は、聞き込みを進めていると、街の人からこんなことを聞かされたのだ。「この国では、危険なことになると言われているほど恐ろしい鬼が出るよ」
「特に性転換する体質を持つ子は、不吉なる存在と言われているよ」
その話を聞いたソウマは、「それじゃあ、キョウはどうなるんだ?」と言う。
街の人にあれこれ聞かれても、詳しい話は聞き取れなかった。
次の日、グレイグとジョフレ親子は、調査を継続する形でフレイザー兄妹と別れる。
フレイザー兄妹は、ソウマと共に茶菓子屋に立ち寄る。
「今回は、俺がおごるから、好きなものを頼めよ」と、ソウマは言う。
「すみません。梅芋しるこ下さい」「私は、栗胡麻どら焼きが食べたいです」とそれぞれ菓子を注文する。
「代金は、俺が支払う」とソウマは言う。
フレイザー兄妹は、異国文化の事は何も知らないまま食べた菓子は、青春を体験した味と同じだった。
お茶を飲むと、「そういえば、この街は鬼がうろついていると言われているけど」とケントは言う。
「そうだな。本当に本当に鬼がいるなら、周りの人達は皆怖がるだろう。でも、キョウだけは違う」と、ソウマは言う。
茶菓子屋のおばちゃんは、「日が暮れるから、急いで家に帰ったほうがいいよ」と言う。
ケント達は、日が完全に沈むまでに大急ぎでソウマの家に帰ることになった。
ソウマの家に帰り着くと、「おかえりなさい」と、キョウが言う。
その夜、フレイザー兄妹は、ソウマに言う。「ソウマ君、外の状況は?」「今は月が雲で隠れているから大丈夫だ」「そうか、キョウのことについて教えてくれ」「俺の弟キョウは、冷水に触る事を避けていた。キョウの体がボロボロになって以来、月を恐れていた。月の満ち欠けに関係なく、鬼になる事を恐れていた」
ソウマの弟キョウは、謎のバケモノから逃げる時、体に違和感を感じていた。月を背に向けて謎のバケモノに追われないように家まで帰り着いた事を兄ソウマに話した。
ソウマはフレイザー兄妹に弟キョウの事すべてを話した。




