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入れ替わりで激やば!  作者: 藤谷 葵
第五章:好きな人と夏祭りとかヤバい

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46話

「こんばんは」


 不貞腐れつつも、あたしたちに挨拶をしてくる姫輝。

 嫉妬故に、あたしと悠橙先輩の手繋ぎを、チョップで切ったな? ブラコンが!

 まあ、それはそれで『梨琴が嫉妬している感』が出ていいか。

 『好きです!』みたいな気持ちを溢れ出しておくのも大事であろう。

 告白は当然あたしがするけどね。元に戻れてからだけど……。


「こんばんは」


 悠橙先輩が、姫輝に挨拶をしている。

 あたしはと言うと、挨拶そっちのけで姫輝の浴衣に視線を向ける。


「梨琴! 浴衣、とても似合ってるよ! ねえ、お兄様?」


 あたしの可愛さをアプローチする作戦に出た。売れる時に売り込んでおく。


「そ、そうですか?」


 もじもじと照れている姫輝。いや、おまえは照れなくていい。悠橙先輩が照れてくれ。


「そうだね。梨琴ちゃん、とても似合っているよ」


 屈託のない笑顔で頬を赤く染めている。そんな表情をされたら、あたしの方がデレデレ顔になって熱を帯びてくる。とても美味しい表情を頂きました。サイコー。


「それじゃあ、会場に行こうか」


 再び、あたしの手をとる悠橙先輩。

 疑問に思い、隣から顔を見上げてみる。心なしか表情がいつもと違う。どことなく緊張感が漂っているように見える。


(それにしても、梨琴である姫輝の前でも手を繋ぐのか? 悠橙先輩を今までストーカーの如く見ていたけど、学校で姫輝と手を繋いでいたことを見たことがない。家でも姫輝とこんなにベタベタしていた記憶はない。急にどうしたのだろう? まさか、『梨琴に可愛い妹を取られる!』と思ってシスコンを拗らせてしまったのか? これは由々しき問題だ)


 不安げな眼差しで見つめていたあたしに気づいた。


「ん? どうしたの?」

「い、いや、別に……」


 慌てて顔を反対側に背けた。

 心が動揺している。先ほどとは違い、不安で胸が締め付けられる。

 もし仮に、元に戻れたとして告白しても、「妹が大事だから」と断られてしまうのではないだろうか……。


 あたしは心ここにあらずの状態で手を引かれるまま歩いていたら、気づいた時には花火大会の会場についていた。

いつも読んで頂きありがとうございます。


恋愛トラブルらしさを発生させてみました。

今までは入れ替わりトラブルでしたからね。

ある意味、ここも入れ替わりトラブル?


応援や感想をお待ちしております。

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― 新着の感想 ―
いつも楽しく拝読させて頂いています。 梨琴と姫輝にレズ疑惑? 拗らせてますね(笑) 斜め上の恋愛トラブル(笑)
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