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入れ替わりで激やば!  作者: 藤谷 葵
第四章:仲良しになってヤバい

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38話

 伊豆高原旅行二日目。


 朝食を食べ終えると、早速、外出準備を始める。

 すると、比那田さんがおずおずと、口を開く。


「あ、あの……今日の大室山への移動ですが、やっぱり徒歩じゃなくて、バスにしません?」

「「ええ~?」」


 あたしと陶原さんが、声をハモらせる。


「いや、だって、ここから近いんでしょ?」

「ええ、まあそうですが……」


 あたしの問いに、比那田さんが目を泳がせている。なんか徒歩だと都合が悪い?


「バスでここまで来るとき、大室山がすぐ近くに見えたじゃん。大丈夫だよ」


 そんな陶原さんの言葉に、困惑しながら比那田さんは答える。


「ええ……まあ、そうですか……ね?」


 何を不安がっているのか分からない。あたしは勇気づけようと後押しをする。


「あたしもバスから大室山見えたけど、あの距離なら徒歩で大丈夫だよ!」

「わかりました!」


 比那田さんは覚悟を決めた目になった。


 保養所から大室山に向かってから、一時間くらいは歩いただろうか?


「暑いし疲れた~」


 そう悲鳴をあげる者がいる。誰であろうと言うと、あたしである。姫輝の体力のなさを甘く見ていたわ。同じくらいの運動能力の比那田さんは、このような状態を心配していたのであろう。


「……雉子島さん……どこが大丈夫なんですか? 私と一緒でへろへろじゃないですか?」

「……うん……まあ、見積もりではいけるはずだったんだけど、見積もりが甘かったみたい」


 てへっと作り笑顔をしておく。

 他の二人は運動能力は、良くも悪くもないようなことが姫輝ノートに書いてあったし、実際に目の当たりにして、まだ余裕はありそうだ。


 比那田さんとあたしは、呼吸を荒げながら、大室山に辿り着いた。


 大室山の麓のリフトに辿り着くと、水を得た魚のように、比那田さんは元気になった。


「雉子島さん! 一緒にリフトに乗りましょう!」


 他の二人がそれでいいのかと、二人に視線を向ける。すると、陶原さんは、にこにこと元気な娘でも見るようなおかんの表情をしている。

 陶原さんの立ち位置は、どうやら娘である比那田さんを見守る母親のようである。あたし……いや、姫輝と比那田さんが仲良くしていることが、喜ばしいのであろう。


 あたしは比那田さんと二人でリフトに乗った。当然、陶原さんと恵野さんがペアである。


 のどかな風景を眺めていると、リフトは徐々に高度を上げていく。そして、頂上に辿り着いて、「よっ」と降りた。比那田さんがそのまま連れて行かれそうになっているので、手を引いて降ろす。


 後ろから来た二人と合流すると、比那田さんは意気込んだ。


「さあ、お鉢巡りをしましょう!」


 大室山の頂上の淵の部分を歩いて回る。時折、足元が崩れないかとハラハラした場所もあるが、一応歩けた。遠くには天城連山が壮大に佇んでいた。

いつも読んで頂きありがとうございます。


大室山に行ったときは怖かったです。

私は自称高所恐怖症でして(汗)。

頂上を歩くときに、細い道の崖から落ちてしまうのではないだろうか?とかリフトで下るときに、下の景色が見えて怖いとか。


そんな小心者の作者にリアクションを下さい(笑)。

感想や応援コメントもお待ちしております。

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― 新着の感想 ―
いつも楽しく拝読させて頂いています。 姫輝と比那田さんの会話が面白いですね。 皆んなと仲良くなっていってるのがわかって こちらまで嬉しくなってきますね。 後で姫輝から大目玉くらいそうですね(笑)
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