30話
夏休み最終日。
あたしは今、帰りのHRの最中。
「明日から夏休みだが、あまり羽目を外しすぎないで、学生らしく過ごすように!」
担任の先生はそう言うと、HRを切り上げた。
先生にしばらく会えなくなるせいか、先生とおしゃべりしている生徒もいる。大半の生徒は、夏休みを迎えたことに喜びを嚙み締め、教室を出ていく。
あたしも鞄を手に取り、帰ろうとすると、比那田さんが声をかけてきた。
「雉子島さん! 夏休みなんですが、私の父の会社の保養所へ一緒に行きませんか?」
比那田さんの言葉にあたしはぽかんと口を開ける。
(姫輝と比那田さん。そんなに仲がいいのか? いや、どっちみち、この前のテストの時の件で仲良くなってしまったのだが……)
「え~っと……」
比那田さんの方に視線を向けると、期待の眼差しで目を輝かせている。
(これは、断るわけにはいかないだろうな~)
あたしは観念して、一緒に保養所に行くことにする。
「うん、わかった。それでいつ行くの?」
「それはこれから決めますわ。舞莉華さんと彩音さんも一緒ですから、全員のスケジュールを合わせないと!」
「……え? 四人で行くの?」
「そうですけど?」
慌てて記憶を探る。確か姫輝ノートに氏名が載っているはずだ。だが、苗字ではなく、名前で言われるとそこまで覚えていない。うん、思い出せん。
そんなことを考えいてると、比那田さんはもじもじしながらお願いをしてくる。
「あ、あの……それで連絡先を交換して下さらないかしら……」
「……」
困った。連絡先を交換しないと、旅行日程の連絡が取れない。だが、姫輝に無断で連絡先を増やしてしまっていいものだろうか?
だが、ここまで話が進んでしまったら後には引けない。
比那田さんの顔が緊張している。
あたしは心の中で溜息を吐きながら、比那田さんと連絡先を交換した。
(姫輝になんか言われたら、土下座をして謝ろう)
その日の夜。部屋のベッドでゴロゴロしていたら、スマホがピロンと音を立てた。
(なんだ? 比那田さんからか?)
メールを開いてみると、『明日、四人で集まって話し合いをしませんか?』と書いてある。
(うへぇ~、いきなり連絡来たな? しかも急だな? まあ、夏休みは有限だしね。そういえば、舞莉華さんと彩音さんの苗字はっと……)
ベッドから身体を起こして、学習机の引き出しから、『姫輝ノート』を取り出す。そして、クラスメイトの情報の所を調べていくと、『恵野舞莉華』と『陶原彩音』という名前を見つけた。
(この二人だろうな)
比那田さんの復習もかねて、三人の情報を確認しておいた。
いつも読んで頂きありがとうございます。
今日もストック分の小出しです(汗)。
すみません!
ストック分ばかり出していて、ストックが切れると困るので今日、少し執筆しました!
まあ、1話分が1000文字と短いものですが……。
体調は変わらず。
運動系の調子がいいです。早朝の散歩は順調です。
あとは基本的に寝てばかり(汗)。
病気の症状?か薬の副作用だと思われます。
寝てばかりの時間が勿体なくてしょうがないです。
「この時間(日中の睡眠)を全部、創作に使えたらな~」とは思うのですが、思うようにはならず……。
地道に頑張って行きます。
こんな私が完結できるように応援して頂けたらと思います。
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