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幻影と白幻を抱いた神々の英雄譚 —Saga "Vairo" et "Edius"—  作者: 狼駄
第7章 闇を背負いし覚悟 ーᚱᛖᛉᛟᛚᚠ ᛁᚾ ᛞᚨᚱᚲᚾᛖᛊー
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第7章 闇を背負いし覚悟 ーᚱᛖᛉᛟᛚᚠ ᛁᚾ ᛞᚨᚱᚲᚾᛖᛊー 登場人物紹介

『ヴァイロ・カノン・アルベェリア』―心優しき暗黒神

挿絵(By みてみん)

 この物語の主人公。何故戦之女神(エディウス神)が自分に魔道を与えたファウナ・デル・フォレスタの創造した(護り)の魔法を使えるのか。そして白い女神(エディウス)錬成(れんせい)した白い神竜シグノが自在と思える程に増やせるのか。

 悩んだ果てにひとつの仮定へ辿(たど)り着き、友人シアンと同棲(どうせい)の愛を浸るリンネに明かした。


 ヴァイロ達に取って半ば前線基地と化したフォルデノ王国東の端に住む貴族バンデの館付近の山林に建造した塁壁(るいへき)。その護りはシアン達に(あず)け、ヴァイロ自身は地元カノンの守りに専念していた。


 だが森の都ラファンの中心地であるディオルを解放すべく出陣したシアン達の元に合流。戦之女神(エディウス神)の悪政をディオルの民草へ説き、決起を(うなが)した。


『リンネ』―ヴァイロを愛する緑髪の横柄な吟遊詩人

挿絵(By みてみん)

 黒い神竜ノヴァンに竜音(リンネ)()(さず)けた母的な存在。

 愛しきヴァイロとカノンを守る為に(こも)っていたが、戦之女神(エディウス神)の秘密をヴァイロから聞き()げ、血より濃いカノンの友人達を護り抜く決意を新たに固めた。


『ノヴァン』──暗黒神が生み出した漆黒(しっこく)の神竜

挿絵(By みてみん)

 ヴァイロが現界(げんかい)に成功した黒き神竜。暗黒神(ヴァイロ)の影に命を与えた存在。

 戦之女神(エディウス神)が戦火を広げなかった故、父に近しいヴァイロと母に等しきリンネ共々、地元カノンに座して守る役目に(うつつ)を抜かしていた。


 然しヴァイロの子供(弟子)や友人達がディオルにて、戦之女神(エディウス神)勢相手に苦戦を()いられた状況を知り、ヴァイロとリンネをディオルへ送り届けた。


『アギド』―冷静沈着な青の魔法剣士

挿絵(By みてみん)

 暗黒神ヴァイロの一番弟子。師匠(ヴァイロ)が書いた魔道の大半を扱える天才児。

 冷静沈着であり、人の繋がりをまるで気にしなかった少年だった。然しレアット等、義勇兵達の面倒や、()弟子のミリアから気紛(きまぐ)れな愛を向けられ、人を愛する気持ちを理解しつつある。


 ディオル奪還(だっかん)作戦では、ヴァイロの代理で仲間達を動かす責任を負う。コボルト族の(おさ)カネランを失ったものの、どうにか役割を果たしてみせた。


『ミリア』―ヴァイロに心惹かれる防御魔法のエキスパート

挿絵(By みてみん)

 魔道の師匠ヴァイロにアルベェリア姓を(ささ)げた恋を抱きながらも、恋敵(ライバル)リンネの()()()と云う圧倒的不利に置かれ、(さみ)しき()を同年代の先輩アギド相手に向ける軽挙(けいきょ)を犯すも、アギドの人を思いやる気持ち(こころ)に火を灯した。

  

 戦いに於いては防御呪文で自らの身体を強化しながら、拳や蹴りを振るう頼もしい切り込み役が板につき始めた。


『アズール』―紅の爆炎魔導士

挿絵(By みてみん)

 暗黒神ヴァイロの弟子に於いて爆炎の呪文(スペル)を好む最年少の男子。

 ()弟子同士が(身体)重ね合った事実(驚異)を知り、ミリアへ向けた片思いの恋が破局(はきょく)を迎えたにも関わらず『俺は俺』を(つらぬ)いている。


 ディオル奪還の(おり)には、爆炎系の呪文を愚直(ぐちょく)に当てるのではなく、他の者達の援護(えんご)も果たす成長をみせた。


『バンデ』──亜人をこよなく愛する風変わりな貴族

 フォルデノ王国の有力な貴族。亜人達(デミヒューマン)や人型に近しい化物達を屋敷で従者のように扱い、兵力僅かなヴァイロにその亜人達(デミヒューマン)を戦力として預けた。


 ディオル奪還を望んだフォルデノ王国の(おろ)かしさに怒りを爆発させたシアンに対して『勝つ事だけが戦の本分(目的)ではない筈』と説き伏せた。


『カネラン&ルチエノ』──バンデに付き従う有能な亜人の代表格

挿絵(By みてみん)

 身長2m程あるコボルトとは思えない強靭(きょうじん)な肉体を持つカネラン。


 戦之女神(エディウス神)の一番弟子である賢士(けんし)ルオラの術『魂之束縛(アニマカテナ)』をレアットの身代わりに受けた。

 魂を縛る(くさり)の術を全身に浴びながらも、死に際にその鎖を具現化する異能を発現(はつげん)。ルオラへ鎖を返す反撃を転じた。


 なれど(心臓)を縛られた時に体力は削り取られ、死亡は(まぬが)れず永遠の別離(べつり)を向かえた。


挿絵(By みてみん)

 両手両足が人間と変わらないばかりか、美しい容姿を持ち得たハーピーのルチエノ。

 対ルオラ戦では夜空に溶け込む漆黒(しっこく)の翼を広げ、レアットが展開した濃霧の外からルオラの位置を監視する仕事を(にな)った。


 そして貴族バンデに仕えていた頃。同胞(どうほう)であったカネランを戦之女神(エディウス)軍に奪い去られた(きどお)りを晴らすべく、翼の羽根を金属の様に硬化させ、敵目掛け飛ばす仇打ち(あだうち)を成した。


『シアン・ノイン・ロッソ』──美貌(びぼう)と強さを兼ね備えた傭兵

挿絵(By みてみん)

 若き時分(じぶん)から加担(かたん)した側を勝利へ導く戦の天秤(てんびん)称賛された(恐れられた)能力の持ち主。28歳の未亡人。


 戦之女神(エディウス)軍に占拠(せんきょ)されたディオルを奪還する作戦の愚行(ぐこう)反感(はんかん)を示すも参戦。


 彼女独りで戦之女神(エディウス神)の最高司祭グラリトオーレを相手取る。

 青の冷静(シアン色)さと赤の本気(ロッソの情熱)、そして二つを繋げる紫色の境界(自身の色)の異能を使い、グラリトオーレを追い詰めた結果。

 グラリトオーレが戦之女神(エディウス神)に自らの肉体を預ける状況に転じた為、女神との1対1へ発展した。


 シアンはそれでも境界線(ノイン)の力を余す処なく発揮。偽りのエディウスに一矢(いっし)(むく)いたかと思いきや、屈辱(くつじょく)の敗北を(きっ)した。

 戦之女神(エディウス神)気紛(きまぐ)れに依り、一命こそとりとめたシアンであったが、レアットを救出する事は叶わなかった。


『レイチ&ニイナ』──人間シアンに付き従う森の子供達

挿絵(By みてみん)


 約150歳のハイエルフ。二人共、姿だけ見れば子供のような出で立ちだが、冷静沈着でナイフの扱いに手慣れたレイチと、精霊術に精通しているニイナ。


 貴族バンデの砦付近に設置した塁壁の守備をシアンから言い渡された為、ディオル奪還に於ける二人の出番はなかった。

 もしこの両者がシアンに付き従ったのなら、シアンの敗北は違った(けつまつ)を迎えたかも知れない。


『レアット・アルベェラータ』──岩の如き巨大剣二刀を操る蛮勇(ばんゆう)

挿絵(By みてみん)

 義勇兵志願者としてカノンへ来た16歳の少年。背丈(せたけ)が異様に高く、身体つきも頑強(がんきょう)な男。 

 大気が巨大な(なまくら)二刀を押してくれるが故、軽々振るえる。依って実は異能者。


 彼の生まれ故郷は、最高司祭グラリトオーレが成した禁忌(きんき)の奇跡『終わり(ストラーダ)なき旅路(・インフィニータ)』で壊滅(かいめつ)していた。レアットは、父親と村人達の(カタキ)を討つべく、賢士(けんし)ルオラを濃霧で囲って倒す切欠(せっぱく)を呼び込んだ。


 さらにエディウスが取り憑いたグラリトオーレとの1対1(タイマン)を滅ぼされた(地元)にて所望(しょもう)。大気中の空気をオゾンに変え、自決ギリギリの勝利を果たすかに思えた。


 されど村毎飲み込む暗黒の穴に消え消息不明。果たして彼は生きているのか。そしてグラリトオーレとエディウスの両者を倒す大金星(ジャイアントキリング)は達せられたのか。


『エターナ・アルベェラータ』──戦の女神の奇跡を扱える少女

挿絵(By みてみん)

 大きなお団子頭がトレードマーク。何故かレアットと同じ姓を名乗るも『理由は知らない』素っ気(そっけ)ない態度を返した。戦之女神(エディウス神)の司祭級。『戦争なんかじだぐ(したく)ねえ!』と啖呵(たんか)を切り、敵方であるヴァイロ陣営へ逃げ込んだ。


 戦之女神(エディウス神)に大敗したシアンを『生命之泉(プリマベラ)』を使い助けたものの、カネランは奇跡が起こす細胞分裂の()()()()()えられないと涙の判断を下した。


『エルメタ』──バンデより派遣されたハーフエルフの変り種な医者

挿絵(By みてみん)

 人間の医者を父に、エルフを母に持つハーフエルフ。森に迷い込んだ男達の精気を吸い尽くす精霊『ドリュエル』を女体化させて、生命力を逆流させて回復役をさせる離れ(わざ)をやってのけた。


 ディオル奪還戦では出番なし。貴重な癒し役(ヒーラー)エターナを得たカノン陣営。以後、彼女の立場や如何(いか)に。


 <ロッギオネ側陣営>

『エディウス・ディオ・ビアンコ』―白銀の女竜騎士にして女神

挿絵(By みてみん)

 シアンに負け続けた罪を問われ牢獄に堕ちた修道騎士レイシャを自ら救い出し、ルオラと同様に『我の秘密を共有する大切な仲間』とした白銀の少女。


 ディオルを奪還しに来たシアン相手に最高司祭グラリトオーレの身体を借り、これを撃破するも、敢えて殺すさず逃がした。


 然し余裕を以て臨んだレアット・アルベェラータとの一戦。最高司祭へ力を貸した終わり(ストラーダ)なき旅路(・インフィニータ)を扱い、レアットを細胞超分裂の極致(きょくち)──死へ誘おうとした処。


 なれどレアットから周囲の空気をオゾンにされ、毒を喰らう敗北に堕ち掛けた者。アギドとシアンがレアットを救出すべく向かった滅びの村は巨大な穴に消え失せた。


 レアットのみならず、グラリトオーレの身体もみつける事が出来なかった。グラリトオーレの身体を借りてたエディウスの生死は果たして。


『ルオラ・ロッギオネ・ルマンド』―エディウスに恋焦がれた一番弟子

挿絵(By みてみん)

 戦之女神(エディウス神)の一番弟子にして性別を越えた情愛を可愛らしいエディウスに抱く女性。

 ディオルの守りを最高司祭グラリトオーレに任せていたにも関わらず、自身の神竜(シグノ)に乗り、独りで現れた。


 アギド達、若い子供達相手に舌舐め擦りする感覚で遊びに興じたルオラであったが、レアットが造った濃霧と、彼女を濃霧の外から包囲したアギドの策略に嵌められ、シグノをレアットに殺害された。

 怒りのルオラ、遂に情け無用なる賢士(けんし)の奇跡──相手の魂を縛り殺す『魂之束縛(アニマカテナ)』を発導。


 然し間一髪の処に割り込んだカネランが身代わりとなってこの術を受けた。苦しみ藻掻く中、拘束の鎖を本物の鎖へ転化果たしたカネランの逆転劇を浴びせられよもやの敗北へ堕ち、撤退を余儀なくされた。


『レイシャ・グエディエル』―黒い二刀流の美麗な豪傑

挿絵(By みてみん)

 戦の天秤シアン討伐に拘り、幾度も失敗重ね汚名を着た修道騎士レイシャ。

 地下牢に幽閉されるも、戦之女神(エディウス神)御自ら出向き、彼女を解放。

 何と修道騎士総長の座を白銀の少女から承った。


 ディオルでの争いでは出番のなかった彼女だが戦之女神(エディウス神)との秘密を共有したレイシャは以後、これ迄とは異なる動きを見せるに違いない。


『グラリトオーレ・ガエリオ』―実は最も危険な最高司祭

挿絵(By みてみん)

 司祭全てを率いる最高司祭。故に同じ司祭であるエターナの裏切りを知らぬ訳がない。

 森の都ラファンで最も栄えた街ディオルの統括(とうかつ)戦之女神(エディウス神)に一任された。


 通常の司祭とは(いや)しの力や前線にて戦う者達を支援する役割を帯び、攻撃の(すべ)を知らぬものと思われた。

 然しグラリトオーレは、宝玉を置いた杖の先から自在に伸びゆく蒼き光の槍を生成。これを用いてシアンすらも一時、苦戦に追い込む。


 だがシアンは本来物理の槍では切り結ぶことすら敵わぬ光束(こうそく)の槍に対峙(たいじ)すべく、境界線(ノイン)の異能を回しこれに対抗。遂にグラリトオーレの肩口を手槍で(つらぬ)いた。

 然しシアンがグラリトオーレを不殺(ころさず)に留めた事で怒りに触れ、グラリトオーレは自らの躰を依り代(よりしろ)にエディウスの意識を召喚。エディウスの力を借り受けた最高司祭が戦の天秤(シアン)掃討(そうとう)した。


 シアンに黒星をつけたグラリトオーレ(偽りのエディウス)。大気の使い手レアット討伐(とうばつ)に自ら向かう。(ゆが)んだ(穢れ)を抱いたルオラをやられた怒りの矛先を向けたのだ。


 だが壮絶(そうぜつ)なる闘争の果てにグラリトオーレ共々エディウスすら失せた。本当にレアットの前に敗れてしまったのだろうか。 

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