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King & Queen   作者: 悠鬼由宇
第3章
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刮目 その8


「今日は土曜日だから混んでると思うけど、平日も混むのかな?」


「はい、お陰様で今月は平日もほぼ予約でいっぱいです」


 内湯に向かう途中、フロントで支配人を呼び出し、この宿のリサーチする。支配人は俺と同年配、東京の一流ホテルのフロントマンに匹敵する程の人物、と見た。


「客層としてはどんな感じなんですかね?」


「大まかですが、やはりシニアのお客様が多いかと。若いお客様も少なくはないです」


 おおお。大当たりだぜ山本くん。シニアの金持ちがちょいと箱根の湯に入りに来るって訳なんだな。ふと気になったことを聞いてみる。


「外国のお客さんは多いのかな?」


「当館では少ないですね」


 箱根湯本は中国人と思しき外国人だらけであった。彼らはこの様な超高級旅館には来ないのか。それはきっと…


「やはり価格のー」


「はい、金額に見合う価値を見てくださるのは、やはり日本のお客様ですね」


「成る程、コストパフォーマンスか。これ程の金額に見合うハード、ソフト、サービス、そして…」


「はい、あと人材ですね」


 良い企業イコール優秀な人材。当然のことである。


「ウチの社は今まで若年層相手なんだけど、僕以上の世代にここの良さをどうすれば上手く伝えられるかな?」


 支配人は軽くウインクしながら、


「それは当館を出られた後に、必ず判るかと」


 俺もウインクを返しながら、


「ははは。期待しちゃいます」



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